第24話「激突!三大ハードウェーザー対漆黒のウィンダスト」~ストーリー構想など~

・殴り飛ばされてよろけるブレストをめがけてウィンダストが電次元フロストランチャーをぶっ放そうとしていた。電次元兵器を複数存在するハードウェーザーとの事に玲也は驚きを隠せない。彼をめがけて放とうとしたところイーテストがドリルクラッシャーをウィンダストの死角をめがけて投げつける。これにウィンダストがパルサー・ソーサーで真っ二つに切り裂くのだが、この隙にブレストのカウンタージャベリンが彼の腹部に突き刺さり、背後を取ったイーテストのグレーテスト・マグナムが命中。これに逆上するガリオは電次元フロストランチャーを二人にめがけて放つも、間一髪これを回避する。しかし、回避した矢先にプロテクト・ベルトへ直撃してしまい、急速にプロテクト・ベルトが凍結して亀裂が一気に入る。このままプロテクト・ベルトが地球へ崩落してしまえば地上に落ちて甚大な被害に遭ってしまう。そしてこの状況を笑うかのようにジェラフー・フォートレスが大気圏に突入しながらプロテクト・ベルトを攻撃。真っ二つに割れて地球に落下しようとしていた


・「この私が再びここに現れたことをどうか許してほしい……しかし、ゼルガ・サータは決闘に敗れただけで倒れる訳にはいかなかった。バグロイヤーからゲノムの民を、そしてこの太陽系を守り切らなければ罪を償うことは出来ないのだよ……!!」


・しかし突如放たれる熱線がプロテクト・ベルトを高熱化した上で放たれる衝撃波が瞬く間にプロテクト・ベルトを粉々に粉砕した。玲也とアンドリューはまさか……と察したが2機の前にはリキャスト・バーストが現れていた。玲也との決闘に敗れて散ったと思われていたゼルガの復活に周囲は騒然としたが、彼の太陽系とゲノムの垣根を超えて共に戦おうとの激にその不安は消し飛ぶものであった。その後ゼルガは友として力を合わせる時がこうも早く来るとは思わなかったと苦笑しながら、玲也達との共闘に心を躍らせていた。かくしてブレスト、イーテスト、リキャストの3機がウィンダストへと立ち向かう。


・リキャストの活躍でプロテクト・ベルトの破片は細かく砕かれており、世界各国のハードウェーザーが大気圏内から破片の粉砕に従事していた。だがオーストラリアに向けて巨大な破片が落下しているとの報せから、ドラグーン・フォートレスが発進し、ヴィータスト、スフィンストがオーストラリアへ転送。空中と水上で破片の駆除に挑む。しかしソノオーストラリアに向けてジェラフー・フォートレスが墜落しようとしていた。オーストラリアの地上が巻き込まれてしまうとヴィータストがエネルギーキャノンを連射するも、完全に破壊しきれない。駆けつけたドラグーン・フォートレスがバトル・フリートモードへ変形。ドラグーン・カノンでどうにか粉砕に成功するのだが、爆煙の中から別のシャトルが分離。バグレラ・バグラムの編隊を率いながらバグウォーリア・バグアシュラ、バグフライト、バグジャイアントの3機が姿を現した。戦士将軍アルバトーレは他の将軍より抜け駆けして精鋭を率いてジェラフー・フォートレスを占領してプロテクト・ベルトを破壊。さらにそのまま大気圏へ突入してバグウォーリアを率いてハードウェーザーを最初に討ち取ろうと目論んでいたのだ。このアルバトーレの抜け駆けを他の将軍たちは快く思わなかったが、彼の戦いっぷりからして勝てる訳がないだろうとの余裕もとい、彼を捨て駒に扱うつもりでいた。その為抜け駆けをする愚か者は見限るとしてそれより、アンチ・トライアングル・フィールドを展開する事を選んだ。


・そしてその頃ウィンダストと応戦するブレスト達。リキャストが後方に回りブレストとイーテストが切り込みをかけていくのだが、ウィンダストの電次元プラズマブレード二刀流がカウンター・ランサーとグレーテスト・エッジを跳ね返す。2機がかりで挑んでも勝てないのか。弾き飛ばされる際に電次元フレアーを放とうとするブレストだが、再び電次元マントルパンチャーがブレストに迫った。リキャストが即座にゼット・ミラージュによる分身を発生させることで間一髪難を逃れたブレストだが、ゼルガはプロテクト・ベルトの消滅後に地球が赤いエネルギー波で覆われていくことに気づいた。アンチ・トライアングル・フィールドを七大将軍が生成しようとしているのだ。このフィールドが張られると大気圏内外が遮られてしまい、電次元ジャンプや電装で飛び越えることも不可能になってしまう。七大将軍は自分たちがハードウェーザーを滅ぼすまで退路を断ついわば背水の陣としてこのフィールドを展開したのだが、地球と太陽系が遮断されてしまうのはそれこそ太陽系防衛にとって一大事だった。


・ゼルガは七大将軍が既に降下したことを察して、玲也だけでも地球へ送り返さなければいけないと決意。アンドリューも彼の意志を汲んで自分がその間ウィンダストを引き付けておくとイーテストで囮役を買う。この中でハードウェーザーのスペック的に自分が最も旧式との事から最悪の事態でのリスクが最も低いと判断したのだ。この二人の様子を玲也は察して、目の前のウィンダストを倒さないとアンドリューが、太陽系の人たちが危ないではないかと反対するが、アンドリューはおめぇは地球で背負っているものがあるだろと一喝。七大将軍の侵攻に対して、自分はシャル、才人と共にチームとして戦わなければならず、今度は自分が引っ張っていかなければいけない……二人は戦う自分にとって新しい力でもあり、そして大切な相手だ……だが、目の前で自分にとって師匠でもあり兄のようでもあったアンドリューを見捨てなければいけないのかとの事で玲也は葛藤を隠せない。


・その隙をつくようにウィンダストがブレストの両腕を掴んできた。そのまま電次元マントルパンチャーを発動させて高熱によりブレストの両腕を溶かそうとするが、これに対してブレストもゼット・バーストを発動。電次元フレアーを胸部へ向けて放つ。だが残されたエネルギーを全て放射してもウィンダストの装甲は溶けていくとはいえ致命的なダメージを喰らっているようには思えなかった。その時カウンターパンチャーで腕を射出しろ、でなければおめぇが死ぬとのアンドリューからの命令を受けてすぐさま両腕をパージ。この隙をついてニードルマイトを連射しながら弾幕を張ろうとするが……イーテストがドリルクラッシャーをブレストめがけてぶち込んだ。戸惑う玲也だがアンドリューは力ずくでも大気圏へとブレストを落とすことにしたのだ。そうでもしなければ地球の命運が危ないのだと……。イーテストは頭部めがけてグレーテスト・マグナムを再度放ち、ウィンダストの頭部を粉砕する事に成功。あとはグレーテスト・エッジを縦一文字に胸部へ振り下ろすだけか……だが彼の太刀が振り下ろされる前に、ウィンダストの電次元プラズマブレードがイーテストの胴体を貫いてしまったのだ……!


「リタさん……アンドリューさん……⁉」


・胴体を貫かれる様子までは目撃できたが、その後大気圏の引力に引かれるようにブレストは落ちていきその後を見ることは出来なかった。今はアンドリューの言葉を胸に背負っているものを守らなければならないと残されたエネルギーでブレスト・ファイターへ変形させ、どうにか大気圏突入を成し遂げる……。


・しかしその頃、ドラグーン・フォートレスはバグウォーリア軍団との攻防で苦戦を強いられていた。ロディが彼らを討ち取って汚名返上してやるとロクマストで出動して、海に身を潜めてバグフライトをおびき寄せようとする。電次元ウェーブでバグノヴァを水上へ誘導してランサーを突き刺さんとするのだが……バグフライトを駆るブラーは最初から罠だと見抜いており、おびき寄せられたふりをして逆にビームサーベルでロクマストの頭部を潰してしまう……辛うじてアクリカにより二人ともども海へ脱出したことで最悪の事態は回避されたが、バグフライトは今度ヴィータストを狙う。エレクトリック・トンファーでビームサーベルを弾くが、バグフレイムでトンファーを握られて宙で投げ飛ばされてしまう。ホーミングミサイルを無防備な状態から身を守るために放つヴィータストだが状況は劣勢だった。それだけでなく。バグジャイアントはドラグーン・フォートレスへ迫る。ドラグーンバイトで腕をかみ砕かんとするものの、バグジャイアントの殴打が彼を押そう。一方バグアシュラからはスフィンストが対峙するものの、その5つの手を駆使した攻撃にドリルランサーを駆使して何とか捌くことで今の彼は精一杯。半分才人は泣いている状態だった。3対3の戦いは電装マシン戦隊の旗色が悪かった。


・その時、灰色のハードウェーザーが姿を現した。彼の名はティービスト。彼は無線式サブアームでバグフライトの動きを封じた隙をついて、クアント・シザーフェンサーを突き刺してビーム砲をゼロ距離で連射。これによりバグフライトは爆破四散した。一方ブレストが大気圏突入を終えた時、玲也がクロストの出動を要請した。玲也はクロストへ乗り換えて電次元ジャンプですぐさまオーストラリア付近へ合流。その時ティービストがオールレンジ攻撃用の兵器M-CASからのビットを駆使して、オーストラリア地上基地を護衛するスフィンストやブルー・ホワイトの面々をバリアーで護衛しており最悪の事態は免れていた。だがティービストを駆るレクターという男は玲也に対して、お前の実力を見せつけてみろと防衛は努めても共に戦おうとはしなかった。これによくわからない玲也だが、バグアシュラとバグジャイアントがまだ残っている。バグアシュラの命でバグジャイアントが突っ込んでくるが、クロストがバスター・ホイールを手にしてサブアームめがけてホイールをたたきつける。これで動きを封じた彼に対してバスター・マチェットの刃を展開して両腕を見事に切り落とす。さらにそこからゼロ距離で内臓式ミサイルポッドを一斉掃射して、バグジャイアントと沈黙させる。

・残りはバグアシュラだけだ。焦るアルバトーレはバグストレートを回転させながら一気に切り裂かんとするが、すぐさまソーサー・シーカーを展開してゼット・フィールドで身を守る。このゼット・フィールドを破ることにアルバトーレが必死になる中でクロストは徐々にソーサー・シーカーの位置を調整して逆に彼を取り囲み始め、それに気づいたバグアシュラは慌てて包囲から逃れようとするも、すでにコンバージョンしたヴィータスト・ヴィクトリーのバスター・スナイパーが彼を射抜き、さらに今までの分を返してやると、スフィンスト・ストライクのバスター・ドリルバンカーが見事に彼を貫いてみせる。アルバトーレは「バグロイヤー七大将軍は敵の辱めを受けてはならない」との掟に従い自爆して果てたのだった。


・七大将軍の尖兵アルバトーレら戦士軍団はどうにか仕留めることに成功した玲也達。その後アンドリューから通信が入った。ゼルガが大気圏内へ密かにデュアル・メメント・モリの2号機を向かわせており、それを中継機としてどうにかアンチ・トライアングル・フィールドの制約から免れているらしい。その通信の内容はアンドリューとリタはリキャストによって直ぐ回収されどうにか無事だったことに一先ず安堵した。しばしの療養が必要との事だがアンドリューは思っていたより軽傷で済んでおり、俺の事で必要以上に心配するなと安心させつつ、ゼルガは今までの敵よりもはるかに強く、地球と太陽系が遮断された今七大将軍と戦うのは大気圏内のハードウェーザーだけだとこれからの戦いへ釘を刺す。そして自分が離れている今、ドラグーン・フォートレスで玲也が自分に代わって戦闘隊長になることも告げる。自分は今リーダーとして戦わなければならない……ガリオに勝つこと、七大将軍から地球を守るための戦いが待ち受けているのだと。しかし自分たちを助けたレクターとティービストは何者であろうか……


・「この私が再びここに現れたことをどうか許してほしい……しかし、ゼルガ・サータは決闘に敗れただけで倒れる訳にはいかなかった。バグロイヤーからゲノムの民を、そしてこの太陽系を守り切らなければ罪を償うことは出来ないのだよ……!!」


・しかし突如放たれる熱線がプロテクト・ベルトを高熱化した上で放たれる衝撃波が瞬く間にプロテクト・ベルトを粉々に粉砕した。玲也とアンドリューはまさか……と察したが2機の前にはリキャスト・バーストが現れていた。玲也との決闘に敗れて散ったと思われていたゼルガの復活に周囲は騒然としたが、彼の太陽系とゲノムの垣根を超えて共に戦おうとの激にその不安は消し飛ぶものであった。その後ゼルガは友として力を合わせる時がこうも早く来るとは思わなかったと苦笑しながら、玲也達との共闘に心を躍らせていた。かくしてブレスト、イーテスト、リキャストの3機がウィンダストへと立ち向かう。


・リキャストの活躍でプロテクト・ベルトの破片は細かく砕かれており、世界各国のハードウェーザーが大気圏内から破片の粉砕に従事していた。だがオーストラリアに向けて巨大な破片が落下しているとの報せから、ドラグーン・フォートレスが発進し、ヴィータスト、スフィンストがオーストラリアへ転送。空中と水上で破片の駆除に挑む。しかしソノオーストラリアに向けてジェラフー・フォートレスが墜落しようとしていた。オーストラリアの地上が巻き込まれてしまうとヴィータストがエネルギーキャノンを連射するも、完全に破壊しきれない。駆けつけたドラグーン・フォートレスがバトル・フリートモードへ変形。ドラグーン・カノンでどうにか粉砕に成功するのだが、爆煙の中から別のシャトルが分離。バグレラ・バグラムの編隊を率いながらバグウォーリア・バグホーン、バグノヴァ、バグアシュラの3機が姿を現した。戦士将軍アルバトーレは他の将軍より抜け駆けして精鋭を率いてジェラフー・フォートレスを占領してプロテクト・ベルトを破壊。さらにそのまま大気圏へ突入してバグウォーリアを率いてハードウェーザーを最初に討ち取ろうと目論んでいたのだ。このアルバトーレの抜け駆けを他の将軍たちは快く思わなかったが、彼の戦いっぷりからして勝てる訳がないだろうとの余裕もとい、彼を捨て駒に扱うつもりでいた。その為抜け駆けをする愚か者は見限るとしてそれより、アンチ・トライアングル・フィールドを展開する事を選んだ。


・そしてその頃ウィンダストと応戦するブレスト達。リキャストが後方に回りブレストとイーテストが切り込みをかけていくのだが、ウィンダストの電次元プラズマブレード二刀流がカウンター・ランサーとグレーテスト・エッジを跳ね返す。2機がかりで挑んでも勝てないのか。弾き飛ばされる際に電次元フレアーを放とうとするブレストだが、再び電次元マントルパンチャーがブレストに迫った。リキャストが即座にゼット・ミラージュによる分身を発生させることで間一髪難を逃れたブレストだが、ゼルガはプロテクト・ベルトの消滅後に地球が赤いエネルギー波で覆われていくことに気づいた。アンチ・トライアングル・フィールドを七大将軍が生成しようとしているのだ。このフィールドが張られると大気圏内外が遮られてしまい、電次元ジャンプや電装で飛び越えることも不可能になってしまう。七大将軍は自分たちがハードウェーザーを滅ぼすまで退路を断ついわば背水の陣としてこのフィールドを展開したのだが、地球と太陽系が遮断されてしまうのはそれこそ太陽系防衛にとって一大事だった。


・ゼルガは七大将軍が既に降下したことを察して、玲也だけでも地球へ送り返さなければいけないと決意。アンドリューも彼の意志を汲んで自分がその間ウィンダストを引き付けておくとイーテストで囮役を買う。この中でハードウェーザーのスペック的に自分が最も旧式との事から最悪の事態でのリスクが最も低いと判断したのだ。この二人の様子を玲也は察して、目の前のウィンダストを倒さないとアンドリューが、太陽系の人たちが危ないではないかと反対するが、アンドリューはおめぇは地球で背負っているものがあるだろと一喝。七大将軍の侵攻に対して、自分はシャル、才人と共にチームとして戦わなければならず、今度は自分が引っ張っていかなければいけない……二人は戦う自分にとって新しい力でもあり、そして大切な相手だ……だが、目の前で自分にとって師匠でもあり兄のようでもあったアンドリューを見捨てなければいけないのかとの事で玲也は葛藤を隠せない。


・その隙をつくようにウィンダストがブレストの両腕を掴んできた。そのまま電次元マントルパンチャーを発動させて高熱によりブレストの両腕を溶かそうとするが、これに対してブレストもゼット・バーストを発動。電次元フレアーを胸部へ向けて放つ。だが残されたエネルギーを全て放射してもウィンダストの装甲は溶けていくとはいえ致命的なダメージを喰らっているようには思えなかった。その時カウンターパンチャーで腕を射出しろ、でなければおめぇが死ぬとのアンドリューからの命令を受けてすぐさま両腕をパージ。この隙をついてニードルマイトを連射しながら弾幕を張ろうとするが……イーテストがドリルクラッシャーをブレストめがけてぶち込んだ。戸惑う玲也だがアンドリューは力ずくでも大気圏へとブレストを落とすことにしたのだ。そうでもしなければ地球の命運が危ないのだと……。イーテストは頭部めがけてグレーテスト・マグナムを再度放ち、ウィンダストの頭部を粉砕する事に成功。あとはグレーテスト・エッジを縦一文字に胸部へ振り下ろすだけか……だが彼の太刀が振り下ろされる前に、ウィンダストの電次元プラズマブレードがイーテストの胴体を貫いてしまったのだ……!


「リタさん……アンドリューさん……⁉」


・胴体を貫かれる様子までは目撃できたが、その後大気圏の引力に引かれるようにブレストは落ちていきその後を見ることは出来なかった。今はアンドリューの言葉を胸に背負っているものを守らなければならないと残されたエネルギーでブレスト・ファイターへ変形させ、どうにか大気圏突入を成し遂げる……。


・しかしその頃、ドラグーン・フォートレスはバグウォーリア軍団との攻防で苦戦を強いられていた。ロディが彼らを討ち取って汚名返上してやるとロクマストで出動して、海に身を潜めてバグノヴァをおびき寄せようとする。電次元ウェーブでバグノヴァを水上へ誘導してランサーを突き刺さんとするのだが……バグノヴァを駆るガーバスは最初から罠だと見抜いており、おびき寄せられたふりをして逆に脚部のクローでロクマストを潰してしまう……辛うじてアクリカにより二人ともども海へ脱出したことで最悪の事態は回避されたが、バグノヴァは今度はドラグーン・フォートレスが直接応戦する。バグアシュラをヴィータスト、バグホーンをスフィンストが応戦しており、新入りのハードウェーザーを投入するには危険すぎるとエスニックとブレーンが判断しての事だった。ドラグーン・ギロチンがバグノヴァの脚部を切断するが、今度はドラグーン・フォートレスへバグノヴァが抱え込むようにして張り付き、ビーム砲によるゼロ距離射撃が襲い掛かる。炎上するドラグーン・フォートレスの運命はこれまでか……と思われたその時、灰色のハードウェーザーが姿を現した。彼の名はティービスト。彼は無線式サブアームでバグノヴァの動きを封じた隙をついて、クアント・シザーフェンサーを突き刺してビーム砲をゼロ距離で連射。これによりバグノヴァの動きは沈黙した。


・そしてブレストが大気圏突入を終えた時、玲也がクロストの出動を要請した。玲也はクロストへ乗り換えて電次元ジャンプですぐさまオーストラリア付近へ合流。その時ティービストがオールレンジ攻撃用の兵器M-CASからのビットを駆使して、オーストラリア地上基地を護衛するスフィンストやブルー・ホワイトの面々をバリアーで護衛しており最悪の事態は免れていた。だがティービストを駆るレクターという男は玲也に対して、お前の実力を見せつけてみろと防衛は努めても共に戦おうとはしなかった。これによくわからない玲也だが、バグホーンとバグアシュラがまだ残っている。クロストはスフィンストへコンバージョンを果たし、スフィンスト・ストライクとして地中へ潜行。バグアシュラのサブアームによる飛行と殴打のラッシュにヴィータストが推されている所、才人からの奇策を受けてシャルはヴィータストをスフィンストが潜伏している場所まで上手く誘導し、上空にバグアシュラが過った時を狙って、スフィンストのドリルバンカーが射出されてバグアシュラは巻き付けられ地上へ叩きつけられる所を狙ってエネルギーキャノンとドリルランサーの同時攻撃で風穴をバグアシュラへ開ける。ハンは1対1の勝負は美学に反すると断末魔をあげるも、シャルと才人はフォートレスを乗っ取る卑劣な手を使いながら何を言っていやがると聞く耳は勿論持たなかった。


・そしてクロストだが、バグホーンの抜き手に対して胴体に移したマイクロミサイルポッドを一斉に掃射して破壊し、さらにクローで首を掴まれて持ち上げられる危機に立たされたところ、逆にバスター・ホイールを手にして彼の腕を熱で焼き切り、バスター・マチェトで袈裟切りを披露。アルバトーレはここで犬死する訳にはいかないとアーマーをパージしてクロストめがけてホーンダガーで胸部を貫かんとする。クロストがマチェットを振り上げるのだが……すぐさまクロスト・ワンがパージして胴体をバグホーンに貫かせたうえで、すかさずクロストの振りかざしたマチェットを手にして頭上からマチェットを胴体に突き刺してみせた。だが「バグロイヤー七大将軍は敵の辱めを受けてはならない」との掟に従いアルバトーレは自爆してクロストの爆発を誘発させてオーストラリアを巻き込もうと目論んでいた。これにクロスト・ワンが彼をクロストから除去させようとするが、ティービストがビットによるバリアーをすぐさま解除して、バグホーンの本体をバリアーで包むようにビットを展開。爆発による被害を最小限に食い止めた。


・七大将軍の尖兵アルバトーレら戦士軍団はどうにか仕留めることに成功した玲也達。その後アンドリューから通信が入った。ゼルガが大気圏内へ密かにデュアル・メメント・モリの2号機を向かわせており、それを中継機としてどうにかアンチ・トライアングル・フィールドの制約から免れているらしい。その通信の内容はアンドリューとリタはリキャストによって直ぐ回収されどうにか無事だったことに一先ず安堵した。しばしの療養が必要との事だがアンドリューは思っていたより軽傷で済んでおり、俺の事で必要以上に心配するなと安心させつつ、ゼルガは今までの敵よりもはるかに強く、地球と太陽系が遮断された今七大将軍と戦うのは大気圏内のハードウェーザーだけだとこれからの戦いへ釘を刺す。そして自分が離れている今、ドラグーン・フォートレスで玲也が自分に代わって戦闘隊長になることも告げる。自分は今リーダーとして戦わなければならない……ガリオに勝つこと、七大将軍から地球を守るための戦いが待ち受けているのだと。しかし自分たちを助けたレクターとティービストは何者であろうか……

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