『地獄くらやみ花もなき』(角川文庫)

青坊主 ~あおぼうず 第一回

この世には、わらう鬼もいるのかもしれない。

 

  ◆


 恥の多い生涯を送っている。

 遠野とおの青児せいじにとって、よわい二十二に至るまでの来歴は、生き恥そのものと言っても過言ではなかった。なにせ漁師の家に生まれながらいまだに船酔いを克服できず、二十五メートルプールでも溺れるほどの重度のカナヅチときては、生まれながらに何かを間違えていたと言うより他ないだろう。

 そして、今や立派なニートである。職なし文なし宿なしの三重苦だ。

 それもヒキコモリ先は、神奈川県の港町にある実家でも、在学中に借りていた都内の貧乏人向け風呂なしアパートでもない――ネットカフェである。

 ネットカフェと言えば、世の人のほとんどが休息や時間潰しのために、一日のほんの数時間利用するだけなのだろうが、そこを渡り歩いて寝泊まりしているわけである。

 そんな放浪ネットカフェ生活も、今日でついに二週間目となった。

 ここら辺では十二時間一九八○円というパック料金が相場なので、夜遅くに入店すれば昼近くまで過ごせる計算となる。しかし、快適かといえばそうでもなく、漫画を読んでジュースをすするには申し分ないリクライニングシートも、ほんの五日も寝泊まりすれば腰の辺りから破滅的なきしみが聞こえ始める。

 お陰で慢性的な睡眠不足で、ただでさえ働きのよろしくない青児の頭は、このところ開店休業状態だ。もともと睡眠に関してはわりと神経質なたちで、もしも近くで高いびきをかいているオッサンがいれば、絞め殺さないかぎり安眠はない。

 ひどい時には、明け方の五時近くになってようやくうつらうつらし始めるありさまで、うっかり寝過ごして延長料金に泣いた経験も数知れない。

 では日中はと言うと、これが驚くほど何もしていなかった。

 コンビニやブックオフで立ち読みしたり、路上ライブを冷やかして脳内で採点表を作成したりして、ただひたすら時間をやり過ごしているだけである。夜にはすっかり足が棒になっているわけだが、仕事やバイトで汗を流したわけでもなく、「ひたすら一日中暇ひまつぶしをして疲れました」と訴えたところで、十中八九、説教コースに直行だろう。

 去年までは一応大学生と名乗れる身分だったのだ。しかし合コンやサークル活動といった世間一般に馴染み深いはずのイベントを総スルーして、ついには圧迫面接で心が折れてひきこもっている内に、就職活動というラストイベントすら素通りしてしまった。

 ちまたには就職浪人という結構な身分の者もいるようだが、あいにくと実家の両親は、青児にモラトリアムを許してくれるほど、器がでかくも懐が温かくもない。それどころか現状を知られれば、切り刻まれて魚の餌にされるのが関の山だろう。

 はあ、と人知れず吐き出した溜息が、白い便器に吸いこまれて消えていった。

 場所は、駅前のコンビニにある個室トイレだ。用を足してうがいをすませ、さて次は歯磨きか、と歯ブラシケースに手をのばした途端、視界に滑りこんできた鏡像に、ぎくりと全身がこわった。

 鏡の中から虚ろに見返してきた男の、その死相めいた表情。

「っ!」

 危うく悲鳴を呑みこんだものの、今もどきどきと心臓が騒いでいる。

 黄色く濁った白目と、虚ろに焦点のぼやけた黒目。そして隈の滲んだ貧相な顔が、今もしっかりと目に焼きついていた。

 昔から鏡を覗くことは大の苦手だ。

 街中のショーウィンドウも同様で、そのせいで猫背になって足元を睨みながら歩く癖がついてしまった。そして今や鏡の存在は、もはや一秒たりとも直視できないほどの恐怖でもって、青児の日常を閉塞させている。

「はあ、まいったな」

 溜息を吐きつつ、決して鏡を見ないよう歯磨きをすませてトイレを出た。

 飢餓感を訴える胃袋のために、割引おにぎりをつかんでレジに向かう。会計後、残り少ない小銭を上着に押しこんでいると、カウンター越しに見慣れぬ箱を差し出された。

「どーぞーおみくじでーす、引いてくださーい」

 間のびしきった声にうながされて一枚引き抜く。

「え?」

 受け取って開いた店員の顔に驚きと困惑が広がった。そそくさと紙片を折り畳むと、まるでゴキブリの死体でも押しつけるように青児の手の平に返してくる。

「ありがとーございましたー」

 不審な反応に首をひねりつつ自動ドアをくぐった。見上げれば、西の端から焼け落ちそうな夕暮れ空が広がっている。まさに逢魔が刻と呼ぶべき刻限だろう。

 気になってオミクジを開いてみると、予想外の二文字があった。

〈地獄〉

 さすがに唖然あぜんとしてしまう。大凶のさらに下? どん底?

 誰かがイタズラでまぎれこませたのかもしれない。その一枚を偶然青児が引いたのか。なんたる不運。しかし、この先が地獄であるのは確かなのだ。

 手持ちの金はいよいよ底を尽きかけている。支出ばかりで収入がないのだから当然だ。

 もはやネットカフェに一晩泊まるだけの金もない。マクドナルドで店員の視線に耐えつつ、授業中の居眠りスタイルで一夜を明かすことならできるが、それも長くは続けられないだろう。この先、いよいよホームレス生活を送るはめになるのか。万事休す、打つ手なし、八方塞がり、お先真っ暗、近頃そんな言葉ばかりが脳裏にちらついている。

 そう言えば、この先の公園でホームレスのために冬場の炊き出しがあると聞いた気がする。毎日やっているかどうか不明だが、タダ飯にありつけるのならそれに越したことはないだろう。

 考えるともなしに考えながら、ふらりと青児が歩き出そうとした、その時だった。

 カラン。

 下駄の鳴るような音が聞こえた。

「……え?」

 顔を向けると、そこに一つ目の坊主がいた。僧衣――と呼ぶのだろうか、青く染めた布をまとったその化け物は、次の瞬間、ぎょろりと動いた一つ目で青児をとらえた。

〈首ぃ、吊らんか?〉

 不思議なほどすんなりと唇の動きが読み取れる。直後、にゅっとのびたその手が青児の頭を鷲づかみにしようとした。

 ひ、と悲鳴を上げて後ずさりする。足がもつれて背後の通行人にぶつかってしまった。「気をつけろ、ボケ」と作業服姿のオッサンに凄まれ、慌てて落とした荷物を拾い上げる。と言っても、着替えを詰めたショルダーバッグと雨天用のビニール傘の二つきりだ。

 そして、見た。

 そこにいたのは、清潔感のある身なりの女性だった。高級そうなロングコートにブランドバッグ。細いヒールのパンプスを履きこなした姿は、セレブの若奥様風だ。酔っぱらいとでも誤解したのか、青児を見下ろす目はどこか不審げである。

 そして次の瞬間、彼女こそが一つ目の化け物の正体だと気づいた青児は、矢も楯もたまらず駆け出していた。

 ――また、だ。

 また、あの症状が始まった。

 もはや青児にとっては一向に治らない持病のようなものである。

 昔から他人の姿が化け物に見えることがあった。

 たとえば小学生の頃のこと。当時、通学路の途中には〈駄菓子オジサン〉と呼ばれる人の家があって、下校時に立ち寄るとニコニコ顔でお菓子をくれた。

 持ち前の意地汚さからせっせと通いつめた青児だったが、ある日ぴたりと止めてしまった。ふくふくと丸い〈駄菓子オジサン〉の恵比寿顔が、醜い化け物に見えたからだ。

 それは坊主頭をして口が耳元まで裂けた毛むくじゃらの猿だった。両肘をぴたりと脇腹につけた奇妙なポーズで、鶏でも真似るようにピコピコと両手を動かしている。そして、ふくふくと優しい声で言うのだ。

「よく来たね、ささ、今日もたくさんお菓子があるよ」

 もちろん、猛ダッシュで逃げ帰ったのは言うまでもない。

 翌日、町外れの用水路でクラスメイトの水死体が見つかった。初めは事故による水死と見なされたのだが、変質者の仕業だと噂され始め、やがて〈駄菓子オジサン〉が犯人として捕まった。通っていた子供の一人を連れ出し、用水路に沈めて殺したのだ。そして、青児が最後に〈駄菓子オジサン〉を訪ねたあの日が、クラスメイトの命日になった。

 次の化け物に出くわしたのは、四年後の正月だ。

「そら、青ちゃん。お年玉をあげようね」

 差し出された伯母の腕には、パチパチと瞬きをする目玉がびっしりと並んでいた。震え上がった青児は、それでもお年玉袋だけは死守しつつ、お礼もそこそこに逃げ出した。

 後に聞いた話では、昔から手癖の悪かった伯母は、ママ友の一人からブランド物のバッグを盗んでネットオークションで売りさばき、当然バレて警察沙汰になった。スーパーの万引きを始め、余罪はごろごろあったそうだ。現在、離婚調停中である。

 結論を言うと、どうやら青児の目には、何かしらの罪を犯した悪人の姿が化け物となって映るらしい。そうとわかれば触らぬ神に祟りなしと、その手の人間を見かけるや否や一目散で逃げることに決めていた。

 この世の中は、正体を隠した化け物ばかりだ。

「あれ?」

 はたと我に返って立ち止まった。

 はて、ここはどこだろう?

 いつの間にか景色に見覚えがなくなっている。

 見渡しても、町名や地番を示した標識の類は見当たらない。前も後ろも延々と続く黒板塀だ。通り過ぎるどの家も森閑しんかんとして、通行人も見当たらない。鴉も鳴かなければ、犬も吠えない。もしかすると風すら吹いていないのではないだろうか。

 こうしていると、まるで別世界の一角に立たされたような心地がする。

「……弱ったな」

 声に出して呟いてみる。どうしよう。本当に弱った。誰かに道を尋ねようにも、どうしたわけか民家の表札すら見当たらない。

「おや?」

 ふと気がつくと、道の先に冬蔦ふゆづたに覆われたトンネルがあった。

 近寄って見ると、入り口の脇に「この先にお進みください」と書いた看板が掲げられている。添えられた矢印はトンネルの奥を指していた。

「何だろう」

 喫茶店でもあるのだろうか。かと言ってコーヒー一杯注文する余裕もないが、まさか道を聞くだけで金を取られはしないだろう。

 善は急げとトンネルをくぐる。すると、出口に緑色の巨人がそびえ立っていた。いや、違う。身の丈十メートルに及ぶしきみの巨木だ。

 確か田舎の実家で聞いた話では、猛毒の実がなることから、その名を〈悪しき実〉に由来するらしい。天を抱くようにのばされた枝から、茜色の木漏れ日が降り落ちる。その葉陰に隠れるようにして一軒の西洋館が建っていた。

「え?」

 洋館風の喫茶店――ではない。この貫禄は、確実に年号を二つほど跨いでいる。下手をすると文化財レベルだ。

 狐に化かされたような心地で、開け放しになった門扉をくぐった。煉瓦敷きのアプローチを進むと、辿り着いた先はステンドグラスの嵌まった玄関扉だった。片側の扉が誘うように引き開けられ、その上に「どうぞ中へお入りください」と貼り紙がある。

 なぜか〈注文の多い料理店〉を連想してしまった。

「あの、失礼します」

 臆病な亀よろしくにゅっと首を突き出して中をうかがう。

「いらっしゃいませ」

 突然の声に飛び上がって驚くと、中折れ階段の巡る玄関ホールに着物姿の少女がいた。

 十七、八歳くらいだろうか。緋色ひいろの着物に黒繻子くろじゅずの帯。漆と紅殻に似た黒と朱だ。肩の辺りで切り揃えられたボブカットの黒髪がしっくりと似合っている。

「二十三人目のお客様ですね。どうぞ奥へご案内いたします」

「っ!」

 一瞬、青児が息を呑んだ理由はその目だった。驚くほど黒目が大きい。白目が見当たらないので、眼窩がんか黒硝子ガラスが嵌まっている感じだ。

「あの」

 すでに少女は青児に背を向けて歩き出している。今さら「通りすがりの迷子です」とは言い出せない空気だ。

「ん?」

 右手にのびた廊下を進むと、出窓の一つに金魚鉢があった。

 鱗は緋色。尾びれが蝶の形をして、先の方が黒く染まっている。虎蝶尾とらちょうびだ。幼い頃、金魚屋の店先で、最高級品の札が水槽に貼られているのを見たことがある。

(あれ? そういえば)

 黒目がちの目といい、色合いといい、この金魚、目の前の少女そっくりではないか。

紅子べにこです。お客様をお連れしました」

 はっと顔を上げると、突き当たりに立った彼女が扉をノックしたところだった。

「あ、あの、実は」

 ここを逃すと後がない。

 焦った青児がついに用件を切り出そうとしたその時、くるりと振り向いた黒目に射られ、思わずぎくりと口を閉じた。途端に少女は、うながすように一歩下がって一礼する。

「私の案内はここまでです。どうぞ中へお入りください」

 どうしてだろう。敵前逃亡は許されない空気を感じる。

 内心泣きたい気持ちを抑えながらも、青児はドアノブに手をかけた。

 この奥に一体誰がいるのか。しかし、気難しげな老紳士という青児の予想は、ドアノブを回した瞬間に裏切られた。

「え」

 室内は、書斎のような印象だった。

 右手の壁は、天井近くまである本棚で塞がれている。正面は、壁のほとんどが掃き出し窓だ。天井から吊り下げられたドレープカーテンが、舞台の緞帳どんちょうのようにも見える。

 中央にはペルシャ絨毯が敷かれ、その上に猫脚のテーブルが置かれていた。どこか植物的な曲線を描く背もたれの椅子は、確かクイーン・アン様式と言うのだったか。

 そして、その一脚にこの部屋の主が座っていた。

(子供?)

 黒髪黒目の少年だ。せいぜい十五、六歳ほどにしか見えない。案内係の少女と同じ和装である。ほとんど白一色に見える薄墨色の着物は、肩から裾にかけてぼかし染めの白牡丹が咲きこぼれていた。

 怖いほどの美貌だ。雪白の肌が、少年そのものを一輪の牡丹のように見せている。

 ――百花ひゃっかの王だ。

「どうぞお待ちしてました。そちらにおかけになってください」

 声質は年相応に幼いが、言葉選びは大人びている。

 うながされるまま椅子に腰かけ、そこではっと青児は我に返った。

「あ、あの、実は……んん?」

 喉が詰まって声が上手く出てこなかった。

 まさか声帯が弱っているのだろうか。思えばネットカフェという空間は、会計時もほぼ無言。飲み物もボタン一押しですむドリンクバーだ。使わない器官が退化の一途を辿るのは自然の摂理なのかもしれない。

 慌てる青児に向かって少年はにこっと天使のように微笑みかけると、

「初めまして、西條(さいじょう)皓(しろし)です」

「げほっ、ど、どうも。その、遠野青児といいます。あの」

「道に迷われたんですね。大丈夫、後で手描きの地図を差し上げますよ。その前にお茶を一杯いかがですか?」

「は、はい?」

 どうやら遅めのティータイムに誘われているようだ。

「この辺りは道に迷われる方が多いんですよ。ちょうど本を読み終えて退屈していたところです。ぜひご一緒にどうぞ」

 見ると、その手元には革装の洋書があった。まさかこれを読破したのだろうか。もしかすると幼げなのは見た目だけで、実際は年上なのかもしれない。

「い、いや、俺はちょっと、その、用事があったような」

 せっかくのお誘いだが、初対面の他人と一対一でテーブルに着くのは気が引ける。断ろうとしたその時、ぐうう、と腹の虫が卑しく鳴いた。

 合いの手を入れるように、車輪つきのテーブルが運ばれてくる。押しているのは、先ほど紅子と名乗った少女だ。見ると、いかにも高級な香りのする紅茶のポットと焼き立てのアップルパイだった。

 背に腹はかえられない。ご相伴にあずかることにして青児はフォークを手にとった。

 早速、甘く煮た林檎のみずみずしい酸味と、サクサクしたパイ生地の食感が口一杯に広がる。肉厚な果実のどっしり感に、胃袋がむせび泣くのがわかった。

 たまらず青児が二切れ目をおかわりすると、ふふっと笑い声が聞こえてきた。

「ああ、いえ、すみません。こんな状況でおかわりする人を初めて見たものですから」

 そこではたと青児は我に返った。

「あのー、もしかしてここはレストランか何かなんですか?」

 すでに二切れのアップルパイは胃袋におさまってしまっている。もしも支払いを求められたりしたら、食い逃げ以外の選択肢はないだろう。

「いえ、飲食店ではありませんよ。訳あって**代行業をしております」

「はい?」

 しまった、聞き逃してしまった。しかし、さらりと聞き返すだけの会話スキルも青児にはないので、

「代行業っていうと、運転代行とか家事代行とか最近よく聞きますよね」

「うーん、どちらかというとアウトソーシングに近いですね。あるサービス機関の業務を特別に委託させてもらってます」

「つまり公共サービスってことですか?」

「ええ、まあ、政治家でも億万長者でも万人に等しく供される点では、確かに公共と言えるかもしれませんね」

「……ええと?」

 やたら持って回った言い回しだが、つまり一体何なのだろうか。

「まあ、無料悩み相談所と思ってください。当世風に言うとカウンセリングですね」

「はあ、悩み相談ですか」

 テーブルの上では、白磁のティーカップの中で温かな紅茶が揺れている。途端、その水面が視界に入りそうになって、慌てて青児は目をそらした。

 そうだ、これも鏡なのだ。

「あの、話半分に聞いて欲しいんですけど」

 そう前置きして青児はその目の秘密を打ち明けた。

 時折、他人が化け物に見えること。そして、駄菓子オジサンや盗人オバサンの話。夢物語と呼ぶにしても悪趣味なそれを、皓はふんふん頷きながら聞いてくれた。

 どうせ二度と来ることのない店だ。そう割り切っての打ち明け話だったのだが――。

「もしかすると、化け物の正体がわかったかもしれません」

 皓が口にしたのは、そんな意外な一言だった。








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