Forbidden Love~禁断の恋~
ノン❄
第1章
第1話
私は大学卒業後、教員免許を取得し、高校の養護教諭になった
養護教諭、いわゆる、保健室の先生。
春にここの高校に来てまだ3ヶ月
そろそろ、生徒達は夏休みに入ろうとしていた
(あー、暑いなぁ
生徒達はもうすぐ夏休みだけど、私は休みじゃないし)
保健室からグランドを何気なく見てると、サッカー部の生徒達がザワザワと集まってる
気になって、外に出てみると生徒が1人倒れてる。
私は慌てて駆け寄り、他の先生達と保健室へ運んだ
原因は炎天下、ろくに休憩もせず、練習をしていたから。
幸い、大事には至らず、しばらく保健室で休ませることになった
すやすやと眠る彼、
長い睫毛、鼻筋の通った綺麗な顔立ち
思わず、見とれてしまうほど。
(相手は生徒だよ、私、どうかしてる。
サッカー部 3年 吉沢 翔……かぁー)
吉沢くんが目を覚ましてのはもう外が薄暗くなった頃だった
「吉沢くん?大丈夫?」
「あー、はい」
「家の方に連絡して、迎えに来てもらおうか?」
「いやっ、大丈夫です。1人で帰れます」
「そう?ちょっと、待っててね。顧問の先生に…」
「いいよー、あの先生めんどくせぇから。そうだ、先生が送ってくれたらいいじゃん」
「私が?いいけど…もう、帰るところだし」
「じゃあ、顧問の先生にそう伝えてくるから、帰る用意しときなさいね」
「はぁーい」
吉沢くんはまだ顔色が良くなかったので、私が家まで送ることにした
駅までの道をゆっくりと歩いた
先生と生徒、私達はそれだけの関係
それ以上でもそれ以下でもなかった
けど…
隣を歩く吉沢くんに
私は他の生徒とは違うまだ何かもわからない気持ちが芽生え始めていたこと、その時は気付いてはいなかった
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