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 あなたは気が付くと王の間にいた。探索に参加した時にかけたれた死後強制帰還魔法が発動したのだ。眼の前には眉根を寄せる不機嫌そうな顔をした王が玉座に座っている。冒険失敗の負い目があるあなたは王の顔をまともに見られず、ずっとうつむいていた。


「死んでしまうとは何事だ!」


 この王の言葉にも納得するしかない。あなたは自信満々でこの仕事に参加し、名乗りを上げた時は自分が聖剣を抜き、魔王を倒すと堂々と宣言したのだから。

 しかし無事帰還したのは有り難い話でもあった。あの不気味でじめとした陰鬱なダンジョンで死なずに済んだのだから。


 王はあなたをずっと見つめている。あなたの判断を待っていたのだ。折角拾ったこの命、簡単に捨てる訳にはいかない。さあ、どうする。


 当然冒険の再開を訴える。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885842811/episodes/1177354054885870245


 自分には荷が重すぎた、ダンジョン探索は辞退する。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885842811/episodes/1177354054885870572

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