「カーニヴァル・エンジン戦記」シリーズの二作目になります。
まず一作目から読むことを推奨します。
遠い宇宙で巨大ロボットを操縦して戦うオンラインゲーム「スター・カーニヴァル」。
主人公のヨリトモは自分の信念に従ったがために、かつての友軍を敵に回し百機以上ものプレイヤー機体を破壊した。
そのためプレイヤーキラー「バーサーカー」とされて、この「ゲーム」にアクセスできない状態になる。
一方、ヨリトモに救われた少女アリシアは、宇宙艇を奪って惑星カトゥーンに潜伏していた。
何とかヨリトモがもう一度この「スター・カーニヴァル」に戻れるようにこの世界での彼の「ボディー」を愛機「ベルゼバブ」のある母艦へ運ぼうとするが、そこでヨリトモの戦友だったケメコと出会い……?
一作目のラストで「真実」を知ったために、友軍をと敵対しゲームにもアクセスできなくなった主人公をヒロインとかつての仲間が呼び戻そうと奮闘します。
地球で普通の学生生活を送る主人公ヨリトモの方は、戦場で別れたヒロインを気にかけながらもクラスの人間関係で悩みつつ青春期ならではの葛藤を経験します。
物語が進むにつれて意外な真実が明らかになり、前作では目立たなかったキャラクターたちにもスポットが当たりさらに魅力を増しています。
練りこまれた設定から描かれる迫力ある戦闘シーンも健在です。
巨大ロボットものが好きな方は是非ご一読を。
本作は、『カーニヴァル・エンジン戦記1 「悪魔のカーニヴァル・エンジン」』https://kakuyomu.jp/works/1177354054885577900
の二巻にあたる作品です。
もちろん、前作を読んでからの方が断然楽しめますが……。
まぁ、ちょっと読んでみて!!
あらすじ読んで、本編に入ってみて!
有人操縦式の人型巨大兵器が好きな人は、絶対はまるって!!
操縦シーン、戦闘シーン読んだら、「おっ!」ってなるって!
なにしろこの作品。
設定がしっかりしていて細かいのですよ! 今回は、機体の『旋回シーン』に唸らされました。もちろん、それ以外の戦闘シーンもリアリティに溢れています。
もう、主人公ヨリトモがコックピットに入り、ビュート(ヘルプウィザード)の指示のもと、機体を操縦しているシーンを読むと、なんか、足や腕がむずむずする。「自分もやってみたい!」と何度思わされるか!
作者様の愛溢れるこの作品、是非ご一読を!