ドイツ、またなんか悪いことしてんじゃね?(๑¯ω¯๑)?←ウクライナ問題についてカネだけで考えてみる

ルーブル下落、ロシア中銀が外貨購入を一時停止-売り圧力緩和狙う

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-24/R67UA0T0G1KY01


ロシア中銀が外資購入を進めていた理由は分かる。ドル資産に頼れない以上、別の資産購入でルーブル支えに入るしか無い。バランスシートを見ると地金のGoldの保有率が高いのも納得。政治の失敗の典型例。また今回の購入停止はルーブル安を避けるためにやむを得ない措置であることも分かる。特にウクライナ問題が顕在化し、ロシアに対する全面経済封鎖までありえる状況ではロシア中銀の苦労は筆舌に尽くしがたいものだろうよ…(๑¯ω¯๑)


しかし何度考えても判らないのは、ロシアにどうしてこれだけの軍事的動員力があるのか?ということだ(๑¯ω¯๑)?

どこにそんなカネがあるんだろ…(๑¯ω¯๑)??


ロシアの経済力はせいぜいトルコや韓国程度の弱小国であり、核打撃力はあっても多額の費用を必要とする陸戦戦力の長期越境展開能力を可能にする国力はない。韓国は自国政府歳入の二倍もの多額の外債によって常に国家破綻の危機にさらされ、トルコはエルドゥアンの政策ミスからリラ安+激烈物価高インフレにより庶民生活が常に危機にさらされている。世界経済は現在、(日本を除けば)激しい物価高インフレで死にかけている。日本のようにゼロ金利政策を長期に採用し、結果、インフレ抑圧のテクを多数保有し運営してきたような国でなければ、現在の物価高は阻止できるはずがない。ロシアだって、そうなってるはずだ。これでは現在のロシアは開戦能力はともかく継戦能力は低かろうよ。


天然資源価格高騰が国家財政の追い風としても販売先に苦慮するようでは意味がなく、燃料価格高騰はロシア市民に対しても打撃のはずで、継戦能力の維持に必要な大増税の話も聞こえてこないし出来る国内状況でもない。よってロシアも本来はこうした「危機」がどこかにないとおかしく、その兆候が派手に見えなければおかしい。しかも通貨供給量増加分の外資(債権)購入でドルが使えない。Goldなどを持ってるとしても売却時にのみカネになるような資産だ。どこかに預け入れて資産運用の元ガネにでもしているのでなければカネを生み出す資産ではないはず。しかもルーブルの価値保全のためならば、購入は容易でも売却は(暴落を招きかねないので)慎重にならざるを得ないはずだ。少なくともロシア中銀はルーブル防衛に奔走しているのは分かるが、それにしても「戦費」の出処がこうも出てこないのはおかしい。

思うにドイツの異様な消極性と「何か」関連があるような気もする…(๑¯ω¯๑)


つまり、ロシアが購入していた「外貨」がドイツの官民債権なのではないかという疑念だ。


ロシアはドイツから多額のカネを借りてきた。ドルの代わりに。外債などもこれに含まれるはずでドイツからの借金をやりくりして今の所、ウクライナ周辺への展開軍のメシやディーゼル代に当てている。下手すれば銃後の庶民生活のカネも捻出してるかもしれない。もともとロシアは社会保障などがほとんどないに等しいくらいなので「無駄金」はさほど必要もないのだろう。それでも最低限の政策運営費は必要だ。もしかしたらロシアはこのカネをドイツ系の外貨に頼るところが大きく、いまや生命線ということかもしれない。逆にドイツはその事を知っているので「踏み倒し」が怖いためにロシアを挑発することが出来ない…と考えると、現状の混迷の理由が比較的納得行く。ドイツは欧州通貨危機の時、ギリシアに多額のカネを貸していた。これを引き剥がそうとして世界中から叩かれた。その額、実に40兆円…。よって「カネを貸すことの恐ろしさ」は身にしみて判ったのかもしれない。いまさらだが…。よってロシアを上手くなだめすかすしかない、とでも考えてるのかもしれない。


仮にそうだとするのなら、ドイツとロシアは動脈と静脈を互いにつないで債権という「血」を互いにやり取りしあう、隣り合わせのベッドで寝ている二人の病人に過ぎない。


ロシアはドイツ系のカネを補充して命脈を保っている。ドイツはカネを貸すことで利益を得る。本来ならばカネを貸しているのだからロシアはドイツの言うことを聞くしか無い。しかし借りてる額が多額になれば、借りてる方とて「脅迫」まがいの手が使えるようになる。SWITF(国際間ドル決済システム)から閉め出されたとしても、ロシアとしてはユーロ債建てで生きていけるほどの資金融通の環境が既に構築されていて、ドイツも多額の貸し混みをしていたのならば今更、ロシアへのドル決済締め出しにあわせてユーロ債からのロシア切り離しなんて出来ないだろう。


貸したカネが帰ってこない…この不安だけでドイツが身動き取れなくなる理由は分かる。ただしロシアとて多額の債務に及んでいるのならば返済が苦しくなるのは当然で、かつてのソビエトが数千兆円もの外債のために破滅した事をプーチンは忘れているはずはないと思うのだが…(๑¯ω¯๑)?


思うにヨーロッパはフランスにしろイタリアにしろ外債に安易に頼り過ぎなのではないか? 数百年の歴史があるから出来るのだろうが、その結果、時に突然、国家運営が苦しくなるという経験をしてきたわけで、欧州通貨危機の時、フランスのCDS(←借金の前渡保証金)が世界最大の国債発行残高のある日本よりも高いことがその証拠と言えるかもしれない。当時の日本よりも「カネを貸すのがヤバげな相手」ということで、この値は韓国と同じだった。韓国はその後、通貨スワップという別の「外債」に頼らざるを得ないほど「年がら年中カネに困っている」国家で、韓国と同じということがかなり異様なのだが…( ・ั﹏・ั)?



  ※     ※     ※

  

  

今回のウクライナ危機はドイツとロシアがキー国家で、その背景にあるのは「外貨」というドイツからロシアへの借金の流れだと疑い始めています。よってドイツもロシアも本音ではウクライナ介入はしたくなく、どうにかしてウクライナから「NATO加盟やめる」という言質を絞り出したいということではないでしょうか? ドイツからウクライナにアプローチできるかは不明。しかしロシアが破綻すればドイツもカネ的に危機的になる一蓮托生の関係ならば、両国ともに戦争は望んでないはずなんですが…


はたして、どうなることやら…(๑¯ω¯๑)?



  ※     ※     ※



ちなですが、ロシア=ドイツ間での天然ガス直通パイプライン「ノルド・ストリーム2」の出資元はロシアのガスプロムと独仏の複数の企業が出資しているようです。ヴィンターシャル(ドイツの天然ガス系)、エンジー(フランスのガス供給)、ロイヤル・ダッチ・シェル(旧メジャー)、OMV(オーストリア)、Uniper(ドイツのエネルギー系)がメイン契約者のようです。

いま、ここに出資している欧州金融機関について調査中です。判ったらまた補足します…m(_ _)m

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