東京都知事選のたった一つの傾向について…m(_ _)m
東京都知事選挙は去年の夏に終わり、20:00-の時報と同時に「小池百合子再選」という、ある意味当然の結果になりました。
ちな、東京在住の高瀬は、この選挙で小池氏(ワイが言う所の「ゆりっぺ」)に一票入れてきました。
ところで米国大統領選挙では「主にダウの平均移動線が上を向いているかどうか?」で再選が決まる…もしくは景気が良いか悪いかだけで決まるという話をしました。また日経平均株価が高いと政権与党が強い…という話もしました。
では東京都知事選挙はどうでしょ?
東京都は実質実効為替レートで見ると韓国はおろかカナダよりも上にくる「国家」ですが、独自の通貨発行権がないので独自の裁量で景気刺激が出来るわけでもありません。ですが、別のカネで見ると分かりやすいのです。
東京都は債務を減らすことの出来る知事だけが支持を得る
これ一択です…m(_ _)m
東京都民はなんとなくですが、「東京都が債権団体に転げ落ちたら日本が終わる」という意識は持っています。なので債務を減らすことの出来る知事を選びます。ここが他の県知事選とは違うところで、東京都に財政の健全性を求めているだけで政治的な左右はほぼ関係がありません。典型的なのが石原慎太郎で、彼は右翼タカ派と言われていましたが、都民が見ていたのは「苦しい経済状況下でも着実に都債(地方債)を減らしている」という、ここだけです。
彼が都知事になった時、借金だらけの東京の状況をみて「偉い所に嫁にきてしもうた」と嘆いたというのは本当で、彼は債務削減に取り組み、また発生主義(減価償却なんかの考え方)にいち早く切り替えて財務の透明性を確保しようと頑張った事を我々は見ていました。ニュースでは殆ど流れませんでしたが…。
新銀行東京もなるほど失敗した…という厳しい評価が正しいのでしょうが、筆者の知り合いの中小零細企業の社長は「助かった」と言っていたことも事実です。確かに評判は悪かったのですが、慎太郎氏のいう「(カネのある)東京都が(東京という)地方を救わなければ駄目だ」には、かなりの共感が合ったように思います。
つまり、これらのカネの工面があって始めてウヨ的な事を言っても「許される」という事でした。
その後を継いだ猪瀬・舛添も都庁職員などからの評判は悪かったのですか、特に舛添は「都民のカネで家族旅行に行った」というのが決定打となったと思っています。東京のカネだからです。猪瀬は5000万をポッケに入れられなかったので嘲笑されていただけですが(爆
舛添失脚の後を襲った小池氏もまたこの四年の間に債務をグイグイ減らしています。GDP換算で実数100兆円(一ドルが105円程度の換算)にもかかわらず、都の年間債務返済額は数千億にとどまっています。このことが彼女の長期政権を保証しています。
つまり「新コロで多額の支出があっても、小池に四年任せればなんとかなるんじゃね?」的な漠然とした信頼感が、「夜の八時ジャストのオンナ」にしたわけです。
逆は美濃部でパヨでしたが、特に公務員の数を増やす等の、まるで労組のためだけの知事→多額の債務を背負ったために叩き出されたというだけのことです。
より重要な事は「それでも12年続いた」という事で、むしろ都民はパヨか否かではなく、晩年のオイルショック以後の都財政の急激な悪化に対して恐怖を感じたと考える方が道理に叶うと思われます。
慎太郎の逆で、「借金積み上げなければ、パヨでもいいよ」的なのが都民という事かもしれません。政治ではなく、カネで考えるのが東京都民ということです。
このため山本太郎のようなポピュリズム系の政治家は嫌われるということです。都財政を劇的に悪化させる危惧を抱かせるからです。今後、勝てる可能性は低いと考えるべきでしょう。財政出動は基本的には国がやることであり、地方は景気を維持しつつ累積債務を溜め込まないようにするという難しい舵取りをするのがメインです。維新が広まらない理由もこれです。大阪府の財政を見ると、債務総額が増えていってることを我々は知っています。多額の臨財債に付け替えているだけであり、大阪府の債務総額が減ったことがないという事を
ただし公平を期して言えば、「維新のせいばかりではない」とも思えます。
というのも松井大阪市長の下で、大阪市は債務をグイグイ減らしているからです。彼が大阪府知事だった時には債務を減らすことが出来ませんでした。維新の手法が大阪府と大阪市で劇的に変わるとは思えないので、これは維新の問題ではなく、むしろ大阪府が抱える何か根源的な問題があるように思います。なので「大阪都構想」に関しては「やったほうが債務末梢に役立つ」とも「辞めるべき」とも言えません。
これでは分かりません…m(_ _)m
なにより筆者は都民なので、大阪さんの事はもう言いません。しかし大阪は誰がやっても舵取りは難しそうです。GDPは40兆円を超える規模と言われているのですが、なかなか苦しいようですね…
もう一つ別の傾向があり、「新人候補がいきなり当選」というのが多いのが東京の選挙です。
例外は石原慎太郎で、慎太郎は美濃部と都知事選を争って僅差で破れましたが、その後、返り咲いています。しかしこれは稀な例です。
鈴木都知事|(東京自民を支持基盤)以後、青島〜小池に至るまでテレビ受けしてるタレント系ばかりですが、「テレビタレントだから」選んでいるのではなく、普段の言動から「カネ計算に強そう」なイメージだから選んでいるのが特徴です。
特に小池はワールドビジネスサテライトの初代キャスターで、若かりし頃の彼女をみて「気の強そうな才女」というイメージを持った人も多かったのではないでしょうか? ←ワイσ(゚∀゚ )
都民は特に債務削減とか財政健全化という言葉が好きなようです。理由は簡単で「東京都は自立的に黒字が出せる」からであり、出した黒字を赤字にするようなばら撒きをやめて税金を返してくれ…というのが、単純ですが本音です。
なので青島都知事のように大失敗して債務を増やし、最期は全てぶん投げていった「無責任」な知事は記憶から抹消されてさえいます(爆)
しかし最初は彼とて「無駄使い鈴木に対するアンチテーゼ」つまり「東京都の債務が鈴木時代にふくれていた(バブル崩壊などもあったが)」事を解決してくれるという期待があり、実際に鈴木が推し進めた世界都市博覧会を強引に中止に追い込んだことで逆に土建屋の倒産などを招いたために早々に「死に体」化しただけでした。失業というカネの問題を発生させたからです。
そんな記憶があるので、ゆりっぺも東京オリンピック中止とは言えないのかもしれませんけどね…(๑¯ω¯๑)
なので四年後、東京都知事選挙を占う場合、「新人候補でゆりっぺよりもカネ計算に強そうなヤツ」が出てくるか? そしてその時の東京都の債務状況がどうなっているのかの二点だけで占ってみてください…m(_ _)m
※ ※ ※
ちな、高瀬は選挙に関しては成人してから一度たりとも信念を変えること無く、以下の方法で投票してきました
・選挙は必ず行く
・比例と名簿の二つがある場合、与党と野党の双方に一票づつ入れる。どちらも「死に票にならない」ように、確実に勝てる候補に入れる。
・日本共産党にはいれない。極右・極左にも入れない。
・与野党相乗り、もしくは一人しか投票できない状況の時には現職に入れる。
・都知事選は債務を増やさない人物に入れる。大抵は現職(石原・猪瀬・舛添・小池)に入れた。
・議会選挙も与野党双方に平等に入れる。
…これだけです。
というのも、与野党どちらにも文句を言いたいので、どちらかを支持することはしないようにしました。他にも仕事上の関係などもありますが、死ぬまでこのやり方を変えることはありません。与野党どちらかを支持しているのではなく「議会制度を支持している」からです。共産主義や全体主義には反対の立場ですので…m(_ _)m
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