弘法筆を選ばず

 過大評価。また、過大評価によって相手を追い詰めることを指す。

 道理を知らぬ子供が何を勘違いしたのか、

「この人すげーんだぜ! このボサボサのボロボロな筆でも、キレーな字が書けちまうんだ!」

 といって、弘法大師に冷や汗をかかせたという故事に由来する。


 この時に書かれたとされる書や掛け軸、巻物などが、しばしば骨董市に出品されているが、弘法大師は墨を使わず、水を使って、乾いた石の上に大きな身振りを交えたライブドローイングパフォーマンスをして見せることで、この窮地を乗り切ったとされているので、全てニセモノである。

 ちょっと詳しい奴になると、ライブドローイングに使ったとされる石を出してくるが、本物は石垣に使われたのち、地震による倒壊で行方不明になっているので、これも全て詐欺である。

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