第2話

君は私を見つめ、目を逸らそうとしても添えられた手が許してくれない。


「そんな…なんでそんなこと言うの。私今、泣いてるんだよ…悲しいんだよ、ねえ」


君の言葉に返す言葉が見つからず

か細く呟く。


「返す言葉がないのが答えだろう。君は全力でそれを手に入れようとしたの?君は眺めていただけだ」

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