文章が少し硬いのが玉に瑕ですが、その中身は濃厚で熟練されたブラックコーヒーの香りがします。全てを失った王女と、全てを失った騎士の物語。その果てに待っているのは破滅か、それとも…。こういう物語が好きな方には堪らない作品です。