第7話 ついていく

しかし、これは困った。

かなり悪い状態だ。

言葉は通じないし、集落もなさそうだし。

白亜紀以来の事態、いや、それより悪いかも。

訳のわからない人間ほど怖いものはない。


しばらくすると、みんな貝のいっぱい入った籠を持って去っていく。

中の一人が私の上着の裾を引っ張る。

ついて来いと言っているらしい。

ままよ、ここで待っていても事態は好転しない。

ついていくことにした。

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