「箱庭のバロック」 甘党 様 (辛口)
こんにちは!
次の感想書きます。
作品は
「箱庭のバロック」https://kakuyomu.jp/works/1177354054885425921
作者は甘党様です。
文字数171,872文字、43話。ジャンルは異世界ファンタジーになります。
今回は紹介文ではなく、あくまでも感想なので、あらすじとかすっ飛ばして感想にいきます。
まず最初に、一人称にもかかわらず、何名にもよる視点替えと、固有名詞の制限。
これに引っかかりました。
ええ?また視点替え?待って、誰?あ、あの人か。(名前なし)
視点替えが多い上に名無しばかり。
少女、ご主人様、僕。
戸惑いました。
でもこれは恐らくこの物語の特徴、こだわりだけあって、後半に入ると、これは一人称だから人物に深みを与えているんだなあと納得してしまいました。が、最後まで三人称でも書けたのでは?その方がわかりやすいという葛藤を抱えました。
物語はそれぞれの愛、すれ違いばかりで、ハラハラしっぱなしでした。
辛口視点でいうと、ずっと屋敷で暮らしていた箱入り娘、なのにあいつとか言葉使いに違和感を覚えたり、可愛い少女が普通に歩いていてなんで平気なんだ。それなのに叫んだだけ殴られるのかという疑問が浮かびました。
そのほか、どう見ても汚いバイ菌だらけの床にこぼれたご飯を食べても腹を下さないとか、まあ、それは普通に人間じゃないから、そうなのか。
また人称の話になりますが、いい場面で視点替えがあり、ああ、あの人の視点で読みたかったとか。その度に三人称であればと思ったくらいです。
登場人物は魅力的に書かれていて、どの視点にも感情移入してしまいます。これは甘党様の実力と、一人称効果だと思います。
時に私が大好きなキャラクターは、少女の最初のコッペリア。クリーン・オブ・ヤンデレ。最強にして、最大のヤンデレ。気持ちを最後まで隠し続けた彼女にあっぱれです。「僕」に対するあの態度もぞくぞくしました。「僕」もそうだと書いてましたよねぇ。
少女に関しては彼女の成長物語でもあったのかな。うまく気持ちの変化が書かれていて、自然に彼女の気持ちに添えました。
二人目のコッペリアは、犬みたいでしたね。
戦闘シーンに関しては一人称なのにスピーディに書かれていて驚きました。三人称で可能な描写を一人称でうまく、しかも追われる恐怖心などは一人称ならではでした。
またこれだけ戦闘シーンがうまいにもかかわらず余計な路線に入り込むことなく、愛テーマに書き切ったところは脱帽です。
最初から最後まで飽きさせない物語。読んでますよで、応援をポチっとしてたのですがそれを忘れるくらい夢中で読み進めました。
気がつけば人称の話ばかりしかしてない!
しかも辛口のはずがあんまり辛口になりませんでした。だって他に突っ込みどころがないですもの。
こんな感想いらねぇ、思われたかもしれませんがそれはありまの足りない力量で、申し訳ないです。
こんな私の企画に参加くださりありがとうございました!
さて、次に行きます。
お次は、空知音様の「あるギルドの一日 ー ファンタジー好きに捧げる -」https://kakuyomu.jp/works/1177354054885728332 です。
今から読みに入りますー。
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