エッセイ2018
Haruka
day5/4:帰郷
「金曜は休んで連休作ったら?」
その上司の一声に影響された私は、振替休日を活用して、郷に赴くことにした。
常々、親からは「いつ帰ってくるの?」と言われていたため、ごくごく自然な流れて私の身体は動いた。
東京から名古屋までは新幹線に揺られること大凡、1時間40分。長いような短いような往路をいく。今回は以前まで務めていた職場への訪問、友人との食事、家族との時間など予定を詰め込んでいた為、あまり余裕はなかった。
あまり、と書いたのは、どちらかと言うと自宅から自由に移動するのが手間となるためだ。
私の実家は三重県北部の愛知県に隣接する市にある。30年前、新興住宅地として開拓された団地にて私は育った。都市部へ働きに出る人たちのベットタウンとして、一時期は人気を博していたようだが、今やその勢いはない。
車がなければどこにもいけない、最寄りの駅までは30分以上かかる。唯一バスだけは潤っているが、とはいえ運行間隔はおよそ10〜20分に1本。市街地へのアクセスには少なくとも20分以上はかかってしまう。
「出不精めが」と言われてもおかしくはないとは承知の上。しかしながら、自分としては自分の足で出かけたい思いが強い。その為、中途半端な時間が残ってしまうと、暇を潰すということをせざるを得ないのだ。
さて、そんな最中でも仕事は動いている。私の務める会社は大手通信会社と取引をするベンチャー企業。人手不足から休日も多くの稼働がある。それ故、連絡は絶えず来ることが多い。いつ連絡が来るかと思うとPCを常に肌身離さず持ち歩かなければならないわけだが、クラウドが発展している昨今、もっと上手くやる方法はあると思う。
〜続〜
エッセイ2018 Haruka @yuharuka
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