第2話 ディズニーランド・リゾート
"DisneyLand is the happiest place in the world."
カリフォルニア州アナハイムにある、ディズニーランド。
世界初のディズニーパークとして、1955年7月17日にオープンしました。
上のフレーズ、そしてあらすじの言葉は、ウォルト・ディズニーがその開園式典のスピーチで発したものです。
時はさかのぼること1923年。
ウォルトは家族旅行で遊園地へ行っていました。
当時、遊園地といえば「子供が楽しむもの」。
大人たちの居場所といえば、そのあたりのベンチくらいのものでした。
そこで彼は、「子供だけでなく大人も楽しめる場所を創ろう」と考えました。
大西洋を越えたデンマークの「チボリ公園」を参考に、彼のテーマパーク構想が始まったのです。
しかしこれは当初、彼の会社で働く社員たちの娯楽を主としていました。
戦争が終わると、計画規模は非常に大きく膨れ上がり、結局所得した土地はおよそ22倍の160エーカーになりました。
このために彼は宣伝番組を立ち上げるなど、資金調達に奔走しました。
ようやく迎えた開園初日。
テレビ中継の映像用に従業員による「サクラ」の配置を計画していましたが、ふたを開ければ入場者数は5万人を突破し「人が来ない」という不安は杞憂に終わりました。
黎明期はわずか11だったアトラクションも、ゲストの増加に伴い次々に追加。
更にはモノレールも建設するなど、園内は充実が図られていきました。
1959年頃には、新たなディズニーパークの建設構想に着手。
しかし生みの親であるウォルト自身は、その途上1966年にこの世を去ってしまいます。
1970年代に入ると、海外、主に日本人のゲストが増加。
日本語の案内がアジア系の言語で初めて設置されました。
1990年代後半にはカリフォルニアの地に第2のパークが建設されることが決まり、2001年2月8日、ディズニーランドと向かい合う形で「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」がオープンしました。
2005年には開園50周年を記念した「ゴールデンアニバーサリー」、2015年にはなんと開園60周年を迎え「ダイアモンド・セレブレーション」が開催。
2010年代後半に入って新たなテーマエリア建設が決定するなど、更に進化を続けています。
「ディズニーランドは永遠に完成しない」
1955年、まさにディズニーランドが開園を迎えようとしていた頃、ウォルト・ディズニーはこう語りました。
その言葉通り、世界のディズニーパークは今もなお進化を続けています。
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