第12話 部屋

 部屋までは我慢した。でも、我慢できたのは部屋までだった。


 ゆいの部屋は、ゆいの匂いで充満していて、ひなたは卒倒しそうになる。


 机の方を向いてるゆいに、ひなたは後ろから抱きついた。サラサラの髪に顔を埋める、シャンプーと少し汗が混じった匂いをひなたは胸の奥まで吸い込む。


「ちょっと、ひなた、待って」


 振り返ろうとするゆいの、ちょうど耳たぶが目の前に来たので、ひなたは、それを口に含んだ。


「ふぁっ、ひな、た、待って」


 ひなたは、構わずゆいのシャツを脱がし始めた。白いキャシャな肩がさらけ出されて、ブラジャー姿になったゆいの胸に手を覆わせる。


「やっダメ!」


 悶える、ゆいのブラジャーを外すと、形の良い胸があらわれた。


 ようやく大人しくなったゆいの乳首を、ひなたは優しくつまむ。


「ずるい。ひなたばっかり」

「ゆい、可愛い。もっとゆいの可愛い声が聞きたい」


 そう言うと、ひなたは指先に力を入れる。


 ゆいは激しく反応して、声を上げた。


「ひ、ひなたの、おっぱいも、見せて」

「だめ、私のターン」


 ひなたは、指先の力を緩めたり強めたりしながら、ゆいの反応を確かめている。


「ずるい、こんなの、ひなた、うまい」


 身体をくねらせながら反応するゆいを見て、ひなたは、自分も気持ち良くなって行くのが分かった。


 自分の腕の中で、小柄なゆいが悶えているのがたまらない。


「ねえ、ひな、た、キス、キスしたい」


 それを聞いてひなたは、力が緩んだ。キスと聞いて身体が反応してしまった。


 その隙にゆいは身体の向きを直し、腕をひなたの首に巻きつけた。


 そして、強く唇をひなたに押しつけた。


 そのまま、2人はベッドに倒れこむと、今度はゆいの番だった。


 存分に舌を絡ませられると、ひなたはもう力が入らなくなる。そのまま、あっという間に服を脱がされてしまった。


 ゆいは、散々苛め抜かれた乳首を、今度は舌で仕返しする。ひなたの白い胸を頬張るようにして口に含むと、その中で乳首を舌で転がした。


「やっ、それヤバイ」


 ひなたは、反撃しようにも、ゆいに両腕を抑えつけられてしまっている。


「ダメ!気持ちいい」


 ゆいの温かい口に乳首を含まれ、柔らかい舌で舐られている。


 ひなたは足をばたつかせた。ゆいのベッドはゆいの匂いがして、身体全体がゆいに包まれているようだった。


 ゆいは、ひなたの胸から口を外すと、今度は身体全体をなめはじめた。


 それと同時に、昨日したみたいに指先でひなたの肌を撫でる。


 ひなたは、腕が自由になったのに、結局何も出来ない。


 そのまま、ゆいの舌は、ひなたのあそこにたどり着いた。


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