第15話アスパラガス
あの後、ドロップ品を確認したが『デッドリーポイズンジェリー』と言う禍々しいものしかおとしてなかった。その後は、ふつうのポイズンスライムを、捕まえて。ファントムフロッグを、探した。
「あ、兄貴今度こそ絶対あれだよ!」
ヒナタが指を指す方向に1メートルくらいの、白いカエルがいる。
「先手必勝、『ヘル・ザ・ゲート』おぉ」
無駄に厨二くさい名前は、置いといて。また、火魔法かよ確かに効果的だが少しは躊躇えよ。
凄まじい爆音と、青い炎が俺達とカエルを包む。
「ふふっ、これでもう逃げれないだろ!」
「ああ、俺達もな」
そこら辺にあった木の棒でヒナタの頭を叩く。バカめ。
「いった、何するんだよ!」
「こっちのセリフだ!何逃げ道塞いじゃってんの?何が、「これでもう逃げれないだろ!」だよ!バカなの?アホなの?愚妹なの?あいつ空飛べるからね。しかも、超じめじめして来たし。もう火魔法絶対に使うな!」
「また愚妹っていった!火魔法無しでどうやって戦えっていうの!うち、火魔法しか使えないからね!」
「マジで使えねぇ。囲うんじゃなくて撃って当てろよ!」
「ああ、その手があったか」
「何納得してんの?さっさと撃てよ」
「分かったって、『ファイアソード』これ、うちのオリジナル魔法!」
あのカエル、魔法耐性が高くて物理無効の上、空まで飛べて「もしかしてあいつがラスボスなのか?!」と勘違いしてしまう程。ん?もしかしたら毒に弱いとかか?どんな魔物でも、弱点はある。試してみる価値はありそうだな。ヒナタが撃っているところに、『デットリーポイズンジェリー』を、少量飛ばす。んーー全然くらってないな。じゃあどうしようか。そう考えているうちに、ヒナタが倒してしまった。
「ああ、もう魔力かつかつだよ。どうしてくてるわけ!責任とってよね!」
「そういえば、野菜室にアスパラ余ってたなそれもいっぱい。よかったなヒナタ、今夜はお前の大好きなアスパラだぞ」
「大嫌いだよ!アスパラなんて!消えちまえ!」
「おお、はしゃぐなはしゃぐな。アスパラは逃げたりしないよ」
今夜はカレーにしよう、もちろんアスパラ入りの。ドロップ品は、『ファントムフロッグの皮』と『ファントムフロッグの毒袋』か、また毒か、あいつ毒持ってたんだな。うん、帰ろう。
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