スクールファイブ ~ディレクターズカット版~

作者 お竜

10

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★★★ Excellent!!!

これは、本当にヒーロー好きな人が、「わかる!」と共感する為のシナリオではないかと思わされます。
秒でわかりました。これは日本のヒーローを本当に好きな人が書いた小説だ、と。

実際、戦隊パロ自体はもうプロアマ問わず多くの人がやってると思います。なんか見たと思います。非公認戦隊は公式なので頭から除外してください。あれは認めます。
しかし、まあ世の中に溢れる戦隊パロでパロられる「お約束事」というのはろくに見なくても浮かぶようなイメージばかり。
なので、ガチ勢はどうしても「そんなお約束はねえ!黄色はそこまでデブばかりでもねえ!」とガッカリさせられてしまう(この突込みも特撮ファンはもうとっくに諦めたでしょうが……)。
特撮好きな方、昭和ヒーロー好きな方は、そんな経験あるんじゃないでしょうか。

しかし、なんと今作は違います。
普通に戦隊です。概ね、BFJ~ダイナマンくらいの感覚に加えて、その時になかったモノを加えて面白く仕立てています。普通の戦隊なんです。でも超面白い戦隊なんです。

戦隊と言う誰でも知ってるコンテンツを利用して面白がって、ろくに見もせずに抱えた勝手なイメージをまた勝手に崩して楽しむようなパロじゃないんです。
この作品からは、とにかく知識や実際の視聴経験や思い出や楽しみ方に裏付けられた真実の「愛」や、「戦隊はこうやるんだ!」ってな意気込みが感じられますよ。

本当の戦隊の雰囲気や、あとは戦隊以外にも昭和漫画の楽しさや輪郭をよく把握したうえで、そこにまた「自分の戦隊!」っていうオリジナリティを付け加えた面白さ。
「ああ、このテンポ!」「こういう単発エピソード!」「このネーミング!」と言うリアリティを伴いつつ、完全パロディアンチではなく、「パロディの良さ」「ブラックユーモアの良さ」もちゃんと使っている。
「痴漢」とかそういう公式では出せないモノを出せる自由があるのも非公… 続きを読む