13

五人は、ミナトストアの駐車場の隅にこっそりと移動すると、変身を解いた。


「ふう…なんか、いつにも増して疲れましたわ」

翠は肩をこきこきと鳴らした。


「おそらく、怪人に奪われた力が、まだ戻っていないのだと思います」

由布が言った。


遥は、うーんと背伸びをした。

「それにしても…怪人のバケツが壊れてくれて、助かったわね」


「なんか気になるなあ。スクールウェーブを吸収しても壊れなかったようなバケツが、なんであのぐらいのエネルギーぐらいで壊れたんだろう…」


四人は首をかしげて考えこんだが、燕が、そんな辛気臭い四人の背中を順々に叩いた。

「いいじゃない、かったんだから! ね、それより、クレープたべよ?」


「わかったわかった」

桜は苦笑した。

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