思い出短編集
高志
① 風
友達のマンションに止めた自転車に乗って僕らは走り出した。お昼過ぎの午後、お腹が空いた僕らは昼飯を食べることに。練習終わりだったからクタクタのままゆっくり自転車をこいでいたら、神社を通り過ぎたあたりから涼しい風がきた。夏の初めを感じさせるような、少し早い気もするような風。
そんな風に背中を押された僕らは「涼しいね」なんて言いながら、太陽の光に目を細めつつ、ゆっくりと交差点を渡った。
風が通ると、自分の中で何かが解放されて、なにか自由になった気分がした5月のある日でした。
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