第80話 かざんまっぷ

❲次マップへの経路を確保しました❳


「開きました、行きますよ」


リュックがみんなを促す。

・・・あれ、そう言えば、エリスが指揮とるんじゃないんだな。


次のマップ。

荒野の砦マップ。


ここも難なく経路確保クリア。

先程より人が減っているせいか、俺のパーティーも1つクエスト達成に貢献した。


「順調だな」


俺が言うと、


「ええ、3マップ目までの確保、今日は余裕そうね」


エリスが応える。


3マップ目。

森林のマップ。


ここも経路確保クリア。


「じゃあ、俺行ってくるよ」


クランのみんなに告げる。


「あ、私も」


「駄目」


エリスの言葉に、全員が突っ込む。


「俺は行くぞ」


ボルカンだ。


「今日は、攻略組の精鋭も挑戦するそうです。☆8を作った人がちらほらいるようですね」


リュックが言う。


「☆8って、☆6カンスト、☆7カンスト、☆8だろ。早いな」


俺が関心して言う。


「攻略組は素材余ってたでしょうからね。1体に全部注ぎ込んで促成栽培かな」


エリスが言う。

そう言えば素材かなりあるなあ。


「私が深夜ゲリラダンジョンでレア素材必死に集めて稼いでるっていうのに、彼奴等一日中レベル上げを・・・」


エリスが悔しそうに言う。


「超高頻度でキング遭遇しまくるわ、ドロップでレジェンド素材出しまくるわ・・・」


リュックが黒いオーラを出しつつ、ぶつぶつ言う。


「よし、じゃあ行ってくるよ」


俺、ボルカン、数名の命知らず・・・火山マップに侵入した。


❲クエスト、落盤から村娘を守れ、が開始しました❳

❲クエスト、キー水晶を奪取せよ、が開始しました❳


ボルカンのユニット、天使が大剣で敵の機械兵に斬りかかる・・・受け止められ、蹴りをくらい宙を舞う。

ボルカンのユニット、悪魔が天使を受け止める。

ボルカンのドラゴンが機械兵を噛み砕こうと・・・


別の場所でも、クランメンバーが戦っている。

こいつ等・・・強い。


煉獄の炎レーヴァテイン神撃の雷ジュピターサンダー


レインが矢継ぎ早に魔法を行使。

敵は一撃では倒れず、反撃の素振りすら見せる。


「わふー」


ダリオが魔法を行使。

無数の魔法が敵を包み、沈黙。


敵はかなり強い。

神域ダンジョンの敵は一撃で蒸発してたのだけど。

だが・・・いけない訳じゃない。


「よし・・・この調子なら行ける・・・!」


「まだこいつ等は何とかなるんだがな・・いや、旦那なら余裕だが・・・」


ん?

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