第53話 いんふれ

「これで現在の☆5を育ててた人が残念な事になるのか?」


「☆5から☆7と、☆6から☆7・・・低ランクから高ランクへの進化の時に独自の進化を遂げるので、どちらが上とは言い切れない、という謳い文句だったのですが・・・」


レインが困ったように言う。


「流石に、☆6は☆8に進化できる、となりますと話は別ですね。☆7の最高レベルに上げるのはそもそも大変とは言え、ランクが違えばその力の差は圧倒的ですから」


「やっぱり☆6が引ける人と、引けない人で、圧倒的な差が出てしまう、と言う事か・・・」


「そうなりますね・・・どのランクでも最高ランクに行ける、と言うのが以前の方針でしたが・・・やっぱり上が変わったからですかねー」


レインが俺の言葉に、しみじみと言う。


「上が変わったのか?」


「ええ、2日程前に、配置転換が有りまして」


俺の疑問に、レインが答える。

それで色々仕様変わったりするのかあ。


「インフレかあ・・・」


まあ、ネットゲームの宿命だよなあ、インフレ。


「よし・・・じゃあ、どう変わったか、ガチャを引くぞ!」


「それにしても、スリースターズのスキルはどうなったのでしょうねえ」


レインが首を傾げる。


ルーンストーン:76(+1)


1回が30個、11連で50個。

石の使用個数が変わったから・・・1回しか11連出来ないのかな。


おや、使用個数が変わってない?


「えっ」


レインが驚きの声を上げる。


「1回が3個、11連が30個になってるな」


「あれ、仕様変更、今日からだった筈ですけど・・・まだなのですかね?」


「でも、ピックアップキャラ用の、500連のカウントとかはあるし、ガチャ変更のお知らせもあるし・・・よし、引こう」


ガチャっとな。


ユニット

 スポア、スポア、スポア、フェイクトレジャー、ウィルオーウィスプ、トレント、

 スポア、フライングブック(new)


魔法

 ファイアーボール、ファイアーボール


武器

 ミスリルソード


うん、☆3だ。

新しいユニットが来た。


名前は・・・ダリオにしよう。


ぽむ


一冊の浮遊する本が出現する。


「よろしくね、ダリオ」


ダリオ

 種別:フライングブック

 ランク:☆3

 レベル:1/50

 スキル:

  なし

 PTスキル:

  なし

 武器:

  なし


・・・あれ、返事がない?


「わーぃ新しい仲間ー!」


パナケアが喜ぶ。

「喋っているのでしょうか?進化しないと拙者には分からないでござるな」


ユグドが言う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る