第23話 ここにこっそりいどう
「そういえば残念マスター、武器の強化もしましょう?」
なんか残念さをマスターしてるみたいで気になる呼び方だ。
武器の強化?
「はい。武器に素材を与える事で、レベルが上がります。最大レベルまで上げたら進化もできますし・・・とりあえずはレベル限界まで上げておくのがいいです」
「なるほど・・・もう少し早くいって欲しかったけど・・・」
「そこは自分で気付くのが一人前のサモナー、そしてソシャゲーマーです」
・・・まさか説明忘れてたんじゃ。
「それよりマスター、みんな進化して疲れました。クエスト報告して宿屋で美味しい物でも食べましょう・・・あ、みんなに言っておきますが、他の人が見ている前で変身しては駄目ですよ?」
「はーぃ、マスターの前でだけ変身します!」
パナケアが元気に返事する。
「忍です故」
それは返事・・・なのか・・・?
「情熱的ですね・・・俺以外には見せるな、とは」
ライがうっとりして言う。
そういう話だっけ・・・
「とりあえずみんな、元の姿に戻って下さい」
ぽふ、とレインがフェアリーに戻る。
他のみんなも元に戻る。
「とりあえず街に戻りましょう」
レインの提案。
断る理由はない。
「マップの、ミレリアの街をタップして下さい」
・・・?
タップ。
「そこで、ここにこっそり移動、を選択して下さい」
・・・?
タップ。
瞬間、周りの風景が歪み。
次の瞬間には、街から少し離れた場所にいた。
「ここに移動を選択すると入り口のところに。こっそり移動を選択すると、人から見つからない場所を探してそこに移動できます」
「・・・無駄に便利だな。そしてこんな事が出来たのか」
「いえ?今ランクが上がったから出来るようになっただけですよ?」
「・・・人化以外にも変化あったじゃん・・・」
街の中の各施設にも移動できるが、こっそり移動が選択できない場所もある。
恐らく、見つからずに移動、が難しい場所なのだろう。
「一度行った場所以外は移動できないので注意して下さいね」
各ダンジョンのクリア状況等も一覧で見れるようになっている。
・・・タップしたらその階層に関係あるクエストの一覧とか出てくるし、そこから受ける事もできるみたいだけど、どんな仕組みになってるんだ・・・
後、クエスト報告をクエスト情報から出来るようになってるけどいいのかなあ・・・
まあ普通に報告に行こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます