第21話 そしゃげけいけん
「初めまして、ファンドです」
「すみません挨拶が遅れました。私はエル。まだ☆1の新米です」
「私はルミです。私もまだ☆1ですね・・・もうすぐ☆2になれそうです」
「そう言えば、ファンドさんは☆2だったりするんですか?」
エリスが小首を傾げ聞いてくる。
「いえ、☆3ですね」
「ええええ?!」
驚く3人。
「ファンドさんは新人の中ではエースですよー」
受付のお姉さんが嬉しそうに言う。
「スポアやフェアリーだけで結構行けるんですね・・・」
エリスが驚いて言う。
「☆3でも進化しますからねえ。愛情と・・・後、この世界に来る前にはずっとソシャゲばかりやっていたので、こういうのには慣れているんです」
「ソシャゲ・・・ソーシャルゲーム・・・でしたっけ。なるほど。私はそういう経験がなかったので・・・」
エリスが納得する。
「では、クエストに行くので、これで失礼」
「はい、頑張って下さい」
3人に見送られ、カウンターに行く。
「今日は・・・☆4、紅サンゴ採取、で」
「分かりました。御願いしますね」
『何でそれを受けますかね・・・水の中通る必要がある場所ですよ?マスターの頭の中がどうなっているか見てみたいです』
『レインは常に俺の頭の中覗いている気がするんだが・・・』
『比喩も分からないとは、本当に残念なマスターですね』
『キャンセルした方が良さそう?』
『チュートリアルフェアリーなので、移動補助の魔法は全て使えます。残念ながら問題ありません』
もうチートリアルフェアリーでいいんじゃないかな。
--
レインの案内で、ダンジョンにつく。
海に飛び込んでから、ダンジョン内部までは、レインの水中移動の魔法で移動。
ダンジョン内部に入ると空気があるので、今は魔法を解除している。
ダンジョンゲートは、空気がある部屋の中にあるので、ダンジョンクリアした瞬間に窒息、という事はなさそうだ。
「よし、行くぞ」
ダンジョンに入り、みんなを戦闘配置で召喚。
「そーれぽふぽふー!」
パナケアが敵をマシマシにする。
ヒトデ、魚、サハギン、タツノオトシゴ・・・色々な敵が寄ってくる。
陸上対応かあ・・・魚なんて完全に浮いてるし。
レインの雷魔法、パナケアの格闘、ユグドの斬撃、ライのそーれ。
☆5でも行けるんじゃないかなーと思いつつ、進む。
汎用素材も所持素材欄に自動で入るので便利。
納品せず、残してある物も結構あるので、足りなければ使ってレベルを上げよう。
ここ隠し通路。
ここ落とし穴。
ここ隠し宝箱。
視界に色々表示されている。
マップにも同様の情報は表示されてはいるのだけど。
敵の位置や、全体像を知りたい時とかは、マップが便利だ。
宝箱はユグドが解除。
忍って便利。
特に盛り上がりもなく、ダンジョンをクリアした。
ルーンストーンは、宝箱から2個、ボスから1個。
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