第70話 細かい話は任せたよ。

俺達は町長の集会とかに使う別宅に戻ってきた。

そこで、今日あった事をいろいろ聞かれた。

食べる度に大きくなった大蛇の事。

先輩が木を倒して、大蛇を下敷きにして、網野さんがとどめを刺して。

途中迷子になったが、地図機能を知って帰って来た事。


「なんとも信じ難いが。森の木が倒れたのはこちらでも確認している。話を聞けば辻褄も合うんだよな。」

「まぁ、信じ難いのは分かります。なので明日一緒に確認しましょう。」

「そうだな。戦闘になれば坊主達がいれば問題ないし。その大蛇も一応回収しておきたいしな。」

「そんな感じでいいですか?」

「細かい事は翔くんに任せる!ーもぐもぐ。」

「ーもぐもぐ。(コクコク)」


俺と町長で明日の打ち合わせをしている。

2人は例によって、食事に夢中だ。


「みたいなんで、こっちで決めちゃいましょう。」

「あーじゃ朝9時くらいでいいか?」

「はい、それで問題ないです。」

「おう。町の連中に話つけてくるから、今日はこれで帰るぞ。」

「おやすみなさい。」

「「ーモグモグ(ひらひら)」」


そう言って町長は出て行った。

しかし、果物系が多いからと言って2人はよく食べるな。

女子が果物とかスイーツ好きなのは、どこの世界も一緒なんだな。

そう言いつつ俺も食事に混ざる。


「ねぇねぇ、翔くん。」

「はい、なんですか?」

「明日9時集合だよね?朝外周走れないかな?」

「あー走ろうって話ありましたね。」

「うん。どれくらいで行けるかな?」

「全力なら1時間あれば余裕かと。」

「わかった〜じゃ、きりんちゃんも一緒に走ろう。」

「は、はい。お、お願いします。」

「よし!シャワーして寝る!」

「いってらっしゃい。」


先輩は1人シャワーに向かう。

網野さんは残って、片付けをしてくれている。


「あ、あの。か、翔さん。」

「あ、すぐ食べちゃいますね。」

「そ、それはいいの。ゆ、ゆっくりどうぞ。」

「そうですか。ありがとうございます。では?」

「あ、明日森から帰ったら。い、行きたいところが。」

「大蛇回収後ですか?予定はないのでお供しますよ。」

「う、うん。あ、ありがとう。」

「きりんちゃ〜ん。こないの〜?」


網野さんと会話も終わると、先輩が網野さんを呼ぶ。


「後の片付けやっときますので、シャワーどうぞ。」

「そ、そうする。」


そう言って網野さんもシャワーに向かった。


「さて2人がもどるまでに片付けしとくか。」


こうして2日目の夜も何事も無く終わる。

当然俺は、1階で寝るけどね!

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