小説ってなんだ
あけましておめでとうと挨拶はするけども、年が明けた事によって一体何がめでたいんだろうと思う所の僕です。そのように見事に捻くれた精神から、何らかの定義を考え始めるとドツボにハマるのです。題名にある通り、小説ってなんだろうって考え始めてドツボなのが現在です。
世間が羨む資産家が死ぬ話も小説だし、宇宙飛行士になった犬の話をしても小説だし、トトロを探し求めて世界中の森を旅する男の話をしたとしても小説になるって不思議すぎる。不思議すぎて不可思議になる。
何らかの文章を書いて「これは小説です」って指差せば小説になる疑いすらある。だったら僕は頑張ってシェイクスピアって名付けたチンパンジーにブラインドタッチの技を伝授して隠居したい。枯山水の家に住みたい。金魚に餌を投げ込むのが午前中の業務、そんな人生がしたい。縁側に猫だろ常考と言われるかもしれないが、僕には猫アレルギーの疑いがあるし、通り雨が多い地域なので縁側が湿ってそうで嫌だ。
で、小説ってやっぱりなんなんだろう。ガチ考察ならここで広辞苑とか電子辞書で探して一般的にはどうなのか見てから論を始めたり始めなかったりするんだろうけど、ここは敢えて僕の中にある定義や論理だけで回す事によって回転エネルギーを生産して思考をより深めていこう的なノリである。
辞典で調べようと思った頃には日付変更線を超えてしまっていた。久しぶりに文字書きで日を跨いだのが嬉し楽しくなってきた。うん。小説ってなんだろうな。キーボード叩くのとかスマホで文章打つのがどうやら性癖というか、ものすごく好きらしいとは気付いたけれども、さてその文字打ち欲をどうやって満たそうなんて思ったりして。もしかして、僕にとってそれが小説の定義、というか存在意義なのかもしれない。
もちろん読む小説は読む小説で、現在自分の触れ得ない世界の情報に触れられる、とかそういう定義で僕の中でまとまっているけれど。書く小説は、僕が文字を打ち込む動機として定義するべきなのかもしれないという事である。事である、じゃねーよどういう事だよ。文字書くの楽しくて小説書いてますって自己紹介する小説家居たらやばいな。どんくらいやばいかと言うとFXでひと月数億稼いでるくせに金に興味ないって言うくらいやばい。異質すぎやしないか。
でも別にいっか、とも思う。僕はやったやつがエラい、という考えかたで生きているから、書かないやつより書いたやつがエラく、この際に動機が善だか悪だかで考慮すべきではない。そう思う。
で、あるからして。
発作的にこんな文章を書きたくなった僕は、書きたくならなかった僕よりもエラい。
新年初エラいが出たのでめでたいです。
あけましておめでとうございます。
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