第15話 〇六虚実編2
○超訳 6-2
敵を揺さぶり続け、
その意図をむき出しとさせよ。
一方で、我らの意図を見せてはならぬ。
こうして敵が分散したところで
我らは一所に集まる。
こうして分散した各勢力を個別に潰す。
この一局面のみを切り取れば、
我々は多勢、敵は寡勢である。
戦争の基本は多勢で寡勢を打ち破ること。
こうして、必勝の態勢を作り出すのである。
では、いかにして必勝の態勢を作るか。
敵に、こちらの攻め手を
悟られぬようにする。
敵は守るべき箇所を搾りきれず、
結果、様々な箇所に守備リソースを
割かねばならぬ事になる。
割けば割くほど、一ヶ所当たりの
リソースは搾られざるを得ぬ。
力点というものは、
どうしても一ヶ所に偏るものである。
前を守れば後ろが、右を守れば左が。
まして全てを、と欲張れば、
全てが守られておらぬに等しくなる。
戦う場所、日にちが全てこちらの
制御下に収まっておれば、
こちらは余計なことを考えず、
開戦に備えればよくなる。
しかし相手の制御下にあらば、
四方八方よりの襲撃への警戒に
体力気力を削らねばならぬ。
まして遠方の味方、離れた味方など、
いかに救援し得ようか。
数に優る敵とは
戦わぬに越したことはない。
が、戦わねばならぬのならば、
寡兵なりの戦い方、と言うものはある。
上記の如く、虚実を交え、
相手に身動きを取れぬように
してしまえば良いのである。
勝可為也。
勝は為すべきなり。
勝利とは、構築するものである。
○明暗テンプレ 6-2
多数で少数を攻撃できるよう、敵を分断する。 6-2-1
勝利は構築すべきものであり、「懸命に戦う」と言った心がけには頼らない。 6-2-2
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