第11話 〇四軍形編2

○超訳 4-2


何故名将が兵を自在に操れるか。

人々がついていきたいと

思うだけの道理を深くわきまえ、

人々が従うことに納得できるよう、

ルールに忠実だからである。


このため彼らは、

勝敗をコントロールできる。


その上で、実際の戦いに関する

諸要素についての考察を深める。

これを考察の段階として表すと、

地、度、量、数、称、勝となる。


1 地→度

 戦場がどのような場所であるか。

 広さ、地形条件等である。

 ここから、軍が展開しうる 

 スペース等を勘案する。


2 度→量

 算出されたスペースに、

 どれだけの部隊が展開できるか。

 多すぎれば身動きが取れず、

 少な過ぎれば殲滅される。


3 量→数

 展開可能な兵力に基づき、

 戦場における部隊編成を勘案する。


4 数→称

 これら部隊編成と、敵布陣を比較。

 敵布陣に応じた調整が求められる。


5 称→勝

 これらの手順を踏まえたうえで、

 自軍を勝利に導くプランをデザインする。


往々にして、勝者と敗者とでは

この検討手順が真逆となる。

そのため敗者は、敵以上に

戦場における諸要素とも戦わねばならず、

その場その場の判断を迫られる。


一方で、勝者の振る舞いは

なみなみと湛えられたダムの水門を

開け放つようなものだ。


ただ、怒涛のように押し流すだけの備えを

戦闘前に万全に整える。


これを、形と呼ぶ。



○明暗テンプレ 4-2


道理を弁え、明確な基準に忠実。 4-2-1

戦闘プランを戦場の状況から組み立てる。 4-2-2

・戦場の形状→展開可能な部隊の数→部隊数から導き出す最適な編成→敵布陣との比較に基づいた調整。

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