第05話 〇一始計編3
○ 超訳 1-3
戦いはだまし合いである。
有能であれば無能に見せる。
使うものは使わないように見せる。
近ければ遠いように見せ、
遠ければ近いように。
あえて弱点を晒し、
食いつきやすいように仕向け。
混乱させては、これを大いに撃ち。
態勢を固めている相手には、
万全の備えをし。
強敵であれば避け。
挑発に弱い相手であれば、散々に煽り。
怖気づいている相手であれば、
大いに油断を誘い。
気勢鋭き相手は、大いに疲弊させ。
君臣のつながりが強固であれば、
これを離間させる。
攻めるべきは備えなき場。
出撃すべきは相手の意図せぬタイミング。
すべては現場の状況が決める。
あらかじめ決めておけるものなど、
何もない。
事前に勝利の手立てが多く思いつくのは、
そもそもにして勝ち目の
多い戦いだからである。
思いつかないような戦いは、
それだけ勝ち目が薄い。
まして、手立てのまるで浮かばぬ戦などは。
○ 明暗テンプレ 1-3
正々堂々の戦いが損耗を大きくすると知る。 1-3-1
・偽装工作を行う。
・万全の敵との交戦を回避する。
・敵の防備を撹乱挑発で乱し、衝く。
・敵軍の信頼関係を乱す。
状況に応じ、対応を変化させる。 1-3-2
戦前に手立て、作戦を熟慮する。 1-3-3
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