桜坂栞の日記

X102年 6月19日

朝：トーストと目玉焼き

昼：職場の食堂

夕：焼肉丼と豆腐サラダ

最近、あの人の仕事が忙しいみたい。彼は紅軍という軍隊に所属している。軍の主な仕事は影物の討伐や治安の維持。つまり、日々戦いの中で生きている…が、彼は主に裏方の仕事で物資の運搬などをしている。それでも危険な仕事だ。忙しいということは危険もその分増えるということだ。心配だな…。

今日は彼の好きな焼肉丼にしてみた。彼はご飯党だ。丼ものを出すと顔色が明るくなる。周りの人は彼を何を考えているか分からないというけど、こんなに分かりやすい人はいないと思う。

そういえば、軍隊は紅軍の他に藍軍という軍隊もある。この二つの軍で私たちの生活は守られている。二つの軍隊の仕事内容は同じだが活動する地域が異なる。

現在この世界は5つの地区に分かれている。北区、南区、東区、西区、中央区。それぞれの区内に紅軍と藍軍が政府に決められた区分で配置されている。非効率的に感じてしまうが、なんでも一つの軍にしてしまうと軍の力が大きくなるからだとか。私は正直、ややこしいから早く統一してほしい。

ちなみに私たちは中央区に住んでいる。中央区は海がなくて観光地が少ないが都市としては発達している。電車の数も多いし、道路の整備も世界一だ。

この日記は歴史的書物になることを期待して、余計なことまで書いてしまった。