幽霊が見えるからって慣れてるわけじゃない!!

武 頼庵(藤谷 K介)

高校青春編

file1 ー出会いと変わる世界ー

file1 プロローグ



霊感があるって人前で自慢げに話す人がいますけど、あれってホントなのかな?


 普通に生活するには視えても得はないのに……

 それに視えている人間が人前では本当のことは言わないと思う。

 変な関係になりたくないし、気まずい空気にはしたくないから。

 それが特に守りたいと思っている人や関係なら、なおさらその想いは強くなるだろう。

 俺にはできないと思う。


 それが良いことなのかどうなのか答えは今までもこれからも出ないのかもしれない……


 だから俺は人との繋がりを絶ってきた。

 下手に仲良くなって詮索されたくないし、俺はあまり人に興味がわかない。

 そのまま大人になって行く。

 それでいい。


 いつか、考えが変わる日が来るのかわからないけど、俺は俺のままでいられればいい。

 たとえ、人でないが視えるこの世界の中でも、俺は俺のままがいい。

 一人でも構わないと思っていたんだ。


 あの時までは――



※作者の後書きみたいな落書き※

この物語はフィクションです。

登場人物・登場団体等は架空の人物であり、架空の存在です。

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