第17話 郷里への道

「郷里への道」


微風がざわめく

緑葉は舞い散り

仄暗い明るみに

群衆は集まった


トントントン


父よ、母よ


そんな小声は届きやしない

郷里への道は絶たれた

冗談みたいな快晴に

唾を吐き掛けたくなる


次はいつ帰れるのだろう

終の棲家へ

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