第8話 夕闇に包まれる前に

「夕闇に包まれる前に」


傾いた陽は境界の稜線を霞掛け

渡り鳥が先へ進む行く手を阻む


今日という日の新たな顔に

散りばめられた幾千万の涙

自然が広く大きすぎるから

探究心は燃え尽きてしまい

凍てつく寒さと熔かす炎は表裏一体


すべてが輪になり重なり合って

この世界が成り立っていること


それを知る私ならば、


伝えたい

守りたい

共にありたい


譲れないものがあるから


そして、


手に入れるのは遥かなる未来

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