被害者:2名 ひょんなことから贈賄疑惑を捜査する。殺害再び
「 こりゃあ……酷えな…… 」
馬場は慣れているようだが、長沢は先程からずっと足を震わしている。
「 死亡推定時刻は1時間前より前。というか死後、間もないです。
死因は首を切られたことによる出血、呼吸…… 」
鑑識の米村が状況報告をするが馬場が遮る。
「 そんなのわかってる。死因ぐらい。首をちょん切られた。それでいいだろう 」
現場にはまたもや首の落とされた死体が無惨にも転がっていた。
「 連続殺人と見て、間違いはないでしょう 」
気付けば馬場の後ろに竹下がいた。
「 いや、ちょっと、竹下警部。来るの早すぎでしょう。誰から情報もらったんだ? 」
竹下は米村に視線を移し、目食らわせをして、また戻した。
「 いや、米村さん、情報漏らさないでいただけませんか……?
情報管理は警察の命です 」
「 いやあ、竹下さんは何でも解決できるので。早期解決です。そのためです 」
馬場はため息を漏らした。
「 ほら、中沢くん、こちらへ来ないのですか? 」
竹下が声をかけたが、中沢と長沢が二人で奥の方で目を死体から背けている。
「 竹下さん、なんでそんな酷いもの見れるんですか……僕無理です…… 」
中沢が嘘泣きをすると長沢も便乗した。
「 これも証拠なんですよー。証拠 」
「 竹下さん、死体を証拠だって。もう人じゃないですよぉ…… 」
中沢と長沢はなおも嘘泣きをし続けた。
どこぞの幼稚園生の劇レベルを自分で笑わないよに繰り広げていた。
「 馬場さん、身元鑑定、できますか? 」
「 もうとっくに始めてますよ 」
竹下は関心したように
「 では、終わり次第私に見せては…… 」
「 致しません 」
なら、こっちはこっちでやっちゃいますよ、と竹下は言った。
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