手に残る温もりが、優しかったから。

 主人公とその飼い猫の死を、優しいタッチで描いた作品。おそらく、猫を飼ったことがある読者様ならば、絶対に読んで損はしない。悲しみと優しさに、涙するだろう。
 小生も猫を飼っている。この作品の猫のように、人懐こくて、陽だまりが好きな猫だ。しかし生きている以上、必ず別れはやってくる。そんな時に主人公が出会う謎の少年。少年に癒される主人公。果たして、雨の日に桜の下で出会ったこの少年は一体……?
 「大好きだよ」と、猫に今のうちに伝えておこうと思った感動作。
 是非、ご一読ください。