03.キャラクタークリエイト①
※2018/5/2 アバターの作成制限について説明を追加しました。
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「このゲームExpand Evolve Online|(エクスパンド・エボルブ・オンライン)、通称<EEO>では主に人と亜人、魔物が存在しています」
「亜人にはいわゆるエルフやドワーフ、獣人といった種族があります。人は言うまでもなく亜人も知性はありますし人間と共存しています」
「しかし、魔物はそうではありません。魔物には、魔核というものが体の中にあり、通常の生き物よりも強力となっています。さらにほとんどの魔物は通常の生き物のように知性といったものはほとんどありません。中には知性を持ったものもいるでしょうがそういった個体は通常よりの強力である場合がほとんどですし、今回はあまり関係ないので省略します。」
「この、世界であなた方プレイヤーの皆さんには自由に行動してもらおうと思います。特にプレイに制限はありません。いわゆる固定のストーリーといったものもございませんので、最低限のモラルやルールは守ってもらいますが、基本的に自由にプレイしてもらって大丈夫です。生産を究めるもよし、魔物退治にくり出すのもいいでしょう。いわゆるPKといったプレイも街などのセーフティエリア外でしたら行えるようになっています。まあ、それ相応のペナルティも発生しますが、その選択はみなさんの自由です。これら意外にも<EEO>の世界では様々な体験をすることが可能になっていますので、お確かめになってご自身に合ったプレイを見つけ出し、このゲームを楽しまれるといいでしょう。」
PKも出来るのか。自分はやるつもりはないがやられないように気を付けよう。あとは自由か……どこまで何ができるのだろうか。今から楽しみだ。
「説明が少し長くなりましたが、キャラクターメイキングを始めましょう。プライバシーの関係上、本人そのままのアバターは使えなくなっていますのでご了承ください。また、性別や体格、容姿を変えられたいプレイヤーの方のためにアバターは2体目まで作成可能ですが、1度作成済みのアバターを消される場合は再び作れるようになるまで7日かかりますのでご注意ください」
「今回は1体目のアバターを作成致します。」
そのままのアバター不可は当たり前か。
そのままの顔でプレイして悪質なプレイヤーにリアルバレしてもいけないしな。
2体目までアバターを作れるようになるのはいいな。
再作成まで時間がかかるのはアバターをころころ変えられないようにするためだろう。
スキルやレベルなんかはリセットされるから普通はやらないと思うが。
アリスが言うと同時に今の自分と同じ現実の自分をもとにしたアバターが現れる。
簡素な半袖のTシャツと短パンを履いた状態だ。
「まずは、性別、外見を決めます」
「キャラクターメイキングでは人族しか選択できません。しかし、性別や体格といったものは変更可能です。性別は年齢制限がかかっていますが、お客様は18歳となっていますので可能となっています。ただし、<EEO>では性的な行為はできなくなっていますので見た目が変わる以上の効果はありません。体格も、変わったことによるプレイ感覚の変化はございますが、よほど大きく変更されない限り慣れれば十分プレイ可能となっています。現実の世界への影響はほとんどなくなるようになっているので安心して変更してもらって構いません。年齢や顔の造形、髪の長さや色、髪型も変更が可能になっています。」
「どうされますか?」
性別まで変えられるのか。
変えるつもりはないが興味はあるな。
いや、変なとことで好奇心を発揮しなくていいな。
ここは無難に男で行こう。
我が息子がいなくなるのは悲しいしな。
体格はどうしようか。
現実では174cmあるが現実とは違うのも面白そうだし、小さいと小回りが利いたり隠れたりするのもやりやすそうだ。
リーチの長さが少し気になるがそこは武器やらなんやらでカバーしていけばいいか。
「では、性別は男のままで、体格は身長が145cm位にしてもらってもいいですか」
「可能ですが、身長がそれだけ違うとアバターの感覚に慣れるまでに通常よりも長く時間がかかる可能性があります。よろしいですか?」
身長差がありすぎたか。
でも少し身長を低くした程度ではほとんど変わらないし、意味がないだろう。
高くする訳ではないし、小さい分には小学生に戻ったと考えれば出来なくはないだろう。
「はい、お願いします」
「分かりました」
アリスが何やら手を動かすとアバターの身長が縮んでいく。
「外見の筋肉量なども変えられますが、どうされますか?」
「筋肉質のしまった体にしてください。」
架空の体とは言え引き締まっている方がいいよね。
顔は、、、そうだな、別に今の顔に不満はないがどうせならかっこよくしたい。しかし上手く伝えられない気がする。アバウトな要望でも大丈夫だろうか。
「顔は今のものをメインに少しかっこよくしてもらえたりしますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
おお!出来た!これはうれしい機能だ。
まあ、でもよく考えたら「筋肉質のしまった体」というのもアバウトか。
無駄に高性能だ。
いや、無駄ではないのだが。
「年齢は身長に合わせて12歳位でお願いします」
年齢は体に合わせて小学校高学年くらいにしてもらった。
低身長で18歳の顔って致命的におかしくはないが、やっぱりどこか違和感があるので変えた。
ここまでくれば髪も目も現実では出来ないものにしよう。
「髪はストレートのロングで、そうですね腰のあたりまでで、色は白色でお願いします。目の色は赤色でお願いします。」
「外見の設定は以上でよろしいですか?」
「はい、大丈夫です」
彼女に肯定の意を伝える。
「次にアバターの名前を決めてください。こちらもプライバシーの関係上、本名は使えなくなっていますのでご了承ください」
名前か、どうするか。
本名の
ボーダー・ピース・ホースってところかな。
ダメだな。
なしだ。
なんだよボーダー・ピース・ホースって。
だめだ色々考えてみたけどいい感じのものを思いつかない。
そういえば、このアバター髪は白いし、目は赤い。
なんかウサギっぽいな
「アリス」さんもいることだし。
これにしよう。
「ハクトでお願いします」
「分かりました『ハクト』様ですね」
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