登場人物紹介

 ☆幸希(ゆき)


 この物語のヒロインであり、ウォルヴァンシア王国の王兄姫。

 狼王族である父親と、地球の人間である母親との間に生まれたハーフ。

 父親の故郷である異世界エリュセードに帰還し、新しい暮らしを始めて数か月が経つ。

 心優しく素直で頑張り屋な女の子だが、意外に頑固な面もある。

 現在は、記憶を全て失くしてしまい、獅貴族の王弟殿下であるレオン・ロヴェルの許で暮らしている。つい最近まで真っ黒な子犬の姿で過ごしていたが、迎えに来たという三人組の一人、ルイヴェルからの干渉によって、元の少女の姿に戻った。

 本来は、蒼(青)色の長く柔らかな髪の人物だが、無意識に発動させている術のせいで、今は髪が黒く、記憶も戻っていない。

 御主人様から貰った、『キャンディ』というのが、今の名前であり、お気に入り。


 一人称:私

 二人称:貴方

 年齢:地球では二十歳だったが、二つの世界の時の影響を受けていた為、実年齢は十六歳。

    今はエリュセードの時の干渉のみを受けるようになったので、二十四か月で一歳ずつ年齢を重ねていく事になった。

 容姿:現時点では、黒髪&ブラウンの瞳。(本当の髪色は蒼)

 現在の立場:飼い犬だったが、同居人にランクアップした。



 ☆アレクディース


 このルートのヒーロー。

 ウォルヴァンシア王国の副騎士団長で、幸希の護衛役を進んで担っている。

 最近、神様としての覚醒を遂げたものの、記憶の欠如や、自分の神としての名を忘れており、力も足りていない状態。不完全な神様。

 幸希を攫った理蛇族(りだぞく)の王子、シルフィオンから自身がエリュセードにおける、御柱的な存在の一人、『アヴェルオード神』だと知らされるが、本人にその自覚はなし。

 カイン、ルイヴェルと共に、獅貴族の王国を訪れ、幸希と意外な形で再会する。

 幸希が無事であった事が一番の喜びだが、何気に獅貴族の王弟殿下に懐いている幸希を見て、かなりの大ダメージを受けているそうな……。(特に、御主人様呼びが許せない)

 真面目で一途、そして幸希に対しては重すぎるほどの重たい愛を抱いている為、落ち込んだりすると大抵周りの者達が苦労する。

 狼王族の生まれなので、もふもふの銀狼に変身する事が出来る。

 幸希に特別な想いを抱いており、カインとは非常に仲が悪い。


 一人称:俺

 二人称:お前・貴様

 外見年齢:二十代前半

 容姿:首下よりも少し長めの銀髪&蒼い瞳

 立場:ウォルヴァンシア王国騎士団副団長&不完全な神様。『アヴェルオード神』?



 ☆カイン・イリューヴェル


 イリューヴェル皇国第三皇子。今はウォルヴァンシア王宮の居候。

 以前は、どうしようもない不良皇子だったが、ウォルヴァンシアで幸希と出会い、禁呪事件を経て、彼女への想いと共に変わろうと努力し始める。

 アレクを恋敵とし、幸希を巡り諍いが絶えないが、それ以外には優しい面を見せている。

 強気で喧嘩腰なところもあるが、実は不器用なだけで、世話好きだったり面倒見の良さを発揮する時もある。

 幸希を探して獅貴族の王国にやってきたが、記憶のない幸希にショックを受けているものの、とにかく無事で良かったと心中で安堵している。

 (けれど、獅貴族の王弟に懐いている幸希を見て、心に大ダメージが……)

 

 一人称:俺

 二人称:お前・テメェ

 外見年齢:二十代前半

 容姿:首下あたりまでぐらいの、少しクセのある漆黒の髪&真紅の瞳

 立場:イリューヴェル第三皇子&ウォルヴァンシアの居候



 ☆ルイヴェル・フェリデロード


 ウォルヴァンシア王国、王宮医師の片割れであり、魔術師団の団長。

 白衣姿と眼鏡が特徴的な青年。

 幸希が幼い頃にその面倒を見て可愛がっていた保護者的な存在。

 しかし、その愛情表現は若干問題ありの、ドSな所業が目立つ人。

 幸希や気に入った存在に意地悪をしたり、からかったり、双子の姉であるセレスフィーナが呆れるほどの可愛がり方をする。

 何事も冷静沈着にこなし、フェリデロード家の次期当主として申し分ないほどの才を抱く。

 行方不明となった幸希と意外な形で再会を果たすが、存在を二度に渡り忘れられてしまったせいか、内心では結構な大ダメージに耐えているらしい。

 (それと、獅貴族の王弟が幸希から『御主人様』と呼ばれているのが、心底気に入らない様子。むしろ自分が飼いたいなどと思っているが、顔には出さない)

 

 一人称:俺(公式の場では私などを用いる)

 二人称:お前・貴方

 外見年齢:二十代前半。

 容姿:首下より少し長めの銀髪&深緑の瞳&眼鏡

 立場:ウォルヴァンシア王宮医師&魔術師団長



 ☆レオン・ロヴェル・ゼクレシアウォード


 真っ黒な子犬の身で野良犬と化していた幸希を拾ってくれた『御主人様』。

 獅貴族の現国王の弟だが、マッチョな兄と違い、細身の美人系男子。

 オネェ系の口調と、音の中に混じる眠くなりそうな欠伸が混ざるのが特徴的。

 王都の外れにある家に住んでおり、姪のレアンティーヌに武術を教えたりしている。

 お菓子作りや料理が大得意。


 一人称:ボク

 二人称:君・アンタ

 外見年齢:二十代半ば程

 容姿:黄金の長い髪(結ってたり、編んでたり)&青色の瞳

 立場:ゼクレシアウォード王国王弟



 ☆レアンティーヌ・ゼクレシアウォード


 獅貴族の末っ子のお姫様。元気で明るく裏表がなく、父親に似て情に厚い。

 叔父であるレオンに武術を習っており、子犬の幸希をいっぱい可愛がってくれていた。

 幸希が人の姿になっても、キャンディと呼んで良き友達でいてくれる。

 

 一人称:アタシ

 二人称:アンタ

 外見年齢:十代半ば程

 容姿:黄金の長い髪を頭の上で結んで垂らしている。&青い瞳

 立場:ゼクレシアウォード王国、王女



 ☆不穏を抱く者達。


 銀青の髪を纏う少年、『アヴェル』

 豪奢な金髪の少女『マリディヴィアンナ』

 不精髭の中年男性『ヴァルドナーツ』

 カインによく似た面差しの男性『???』


 彼らはエリュセードの地に眠る、『ディオノアードの欠片』を集めているらしい。

 今回も獅貴族の地で、何かを仕出かそうとしている様子で……。

 幸希達にとっては、敵として認識されている。



 ――他。

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