vs屍神(番外編)

「七の屍神の一、個としては最上の生命体」



・概要

 オーロラ体の底力、やっぱり見てみたいのです。今回は頼みますよ。

 ……あれ、やっぱり失敗したです? 原型すら留めていませんよね……?


・場所

 5番コロニー、デットライジング。

 

・依頼人

 元社長候補、リンド。


・ ターゲット

「名称」

 屍神バロン=サムディ。

「外見」

 不定形。靄のような影が、不定期に伸び縮みするだけ。最終的には要塞級まで膨張する。が、その後は存在が霧散するだけ。

「能力」

 死神の神格。

 死、生命体を司る。屍兵を使役せず、そこにあるだけで全てを識る。生であれ、死であれ、その在るがままを尊び、生殺与奪を行わない。

 オーロラ体。

 この屍神は不死身ではなかったらしい。そして、その存在の万分の一程度の存在しか再現出来ていない。そんなただの残り火のような存在である。実験は失敗だが、どのように失敗したのか考察されることはなかった。故に、屍神への理解は決定的に遠のいた。

 生命のタリスマン。

 あらゆる生命体の粉末がその靄を構成している。ただそこに在るだけで周囲の生命力を吸収していく。それはただの自然現象であり、バロン=サムディの意図は感じられない。ただ、在るがままに。 


・脅威度

 星1。


・勝利条件

 屍神バロン=サムディの消滅。

 最悪放置しておくだけでも自然消滅する。被害はそれなりに大きいが、依頼主は単にオーロラ体の実験が失敗したとしか思わないだろう。


・敗北条件

 なし。




「請負人」

 なし。



「裏話」

 屍神バロン=サムディ。

 彼は屍神の中で唯一不死身ではない。彼らが魂の並列連結とするならば、サムディは魂の直列連結。不死身でない分、最上の生命力を有している。『王』の相方みたいな存在で、屍神の誰もが一目置いている。ただ、レグパにとっては良い兄貴分という側面もあったようで、時折自然体で接していたりする。

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