【ターゲット】終わりのあやか

「六道巡る、その終わり」


 輪廻の魔女から生まれた使い魔たち。一様にのっぺらな表情の黒い少女の形をしている。泥の中から自然発生し、主である高月あやかにもコントロール出来ない。放っておくとありとあらゆる生命体を飲み込んでいく。好き勝手這い回る化け物たちを支配下に置くため、仕方なく捕食した人間の皮を被せるのだった。

 格闘戦は一流だが、それだけ。単独個体でそれなりに強いが、あくまでもそれなり。


 皮を被った「終わりのあやか」は、元の人間そのままの姿と人格となる。その状態ならば意思疏通も可能であり、高月あやかは交渉なり力ずくなりで従わせて大人しくさせている。

 表情や思考も戦闘力も元の人間のままだが、大きなダメージを受けると少しずつ皮が剥がれていく。段々無表情になり、段々虚ろな目をし、やがて虚空に溶けて消える。


 皮を被って天寿を全うした「終わりのあやか」は、輪廻の魔女に再び捕食される。集めた業は魔女の格を高め、魔女を従える高月あやかは、また一歩神に近付くのだ。



「裏話」


 社長戦争そのままです。

 これを使ってイケナイことを考える変態がいそうなのがカンパニーのすごいところ。日和さん相手にそこそこ健闘した頑張りさんたちなんだ。

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