本編PV9000超え記念〜あくむ〜
「……」
だれ?
「道案内なんて、いりませんでしたね」
え……?
「あなたは、セルリアンよりもタチが悪い……!」
え、いきなりなに!?どういうこと……
「キライ!キライ!あなたなんてキライ!」
「おまえ、私の友達を泣かせたな……」
ぼ、ぼくは何も……!い、いたい!なにするの!?
「ごほうびですよ」
「あなたにとってのごほうび。こういうのがいいんでしょ」
や、やめてよ!こんなのごほうびなんかじゃ……!だ、だれか!たすけて!
「かわいそうな子。帰るおうちも見つからずに……」
「こうやってみんなから嫌われていったんですね」
え……
「ヒトって、弱いんだな」
「あんな紙切れのせいでウチらエライ目に遭うたんやからな」
「正直、期待外れなんてもんじゃないわ」
そ、それは……
「ここまで弱いヒトがいるとはにわかに信じられないのです」
「手助けを受けても何もできないとは、呆れるのです」
……ぼくは……
「お前、絵を描いた時にこいつを仲間はずれにしたな」
「サイテーね……」
「ま、お前みたいなクズにどう思われようが何てことないけどな」
……
「あなたが来たせいで、みんなが傷つけ合いました。その顔、二度と見たくありません」
そんな、つもりじゃ……
「あなたは私が待っているヒトじゃありません。こんな思いをするぐらいなら、あなたになんて会わなければよかった」
…………
「よくも私のホテルを……」
「厄介事を持ち込みやがって」
「何でこんなヒドイことするんですか……?」
ご……ごめん……なさい……
「セルリアンよりも先に潰しておくべきでしたね」
「ひっどいことするよねー」
……ごめんなさい……ごめんなさい……!
「…………」
あ……
「あなたと同じヒトだと思うと、虫唾が走る」
……
「今すぐこのパークから消えて」
…………
「グウウゥウ……!!」
あ……あぁ……!
「消 え ろ ニ ン ゲ
__!____ル!起きなさい!!
「……!!」
「キュルル、大丈夫!?」
「え……カラカル……サーバル……?」
「キュルルちゃん、寝ながらずっと謝ってたよ。こわい夢みたの?」
「う、うん……ちょっと、ね……」
「ねえねえ、ホテルでPPPのみんながライブするんだって!それ見たらこわい夢なんて忘れちゃうよ!見にいこーよ!」
「え?ホテルってあの時壊れたんじゃ……」
「んもー、寝ぼけてんの?べっかん?でブタに怒られてみんなで掃除したでしょ!」
「あ……そ、そうだったね」
「……アンタ、ひどい顔してるわよ。ほんとに大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ。何でもない」
「キュルルちゃん、あれから色々あったもん。疲れてたんだね。でもライブを見たら元気が出るよ!ほら、いこいこ!」
「あ、待ちなさいよサーバル!ほら、キュルルも行くわよ!」
「あ……先に行って……」
「ダメよ」
「え……?」
「アンタ、どんな夢見たの?」
「……べ、べつに……」
「べつに?涙で顔がぐっしゃぐしゃになって、今も真っ青な顔してて、それで別にって事ないでしょ?」
「……」
「それとも、実はこわい夢なんかじゃなくてすっごく恥ずかしい夢でも見たとか?」
「ち、違うよ!みんなが怖い顔して叩いてきて…………あっ」
「ひっどい夢ね。それで、叩いてきただけ?」
「……」
「何よ、夢の話でしょ?別にそれを聞いたからそいつらに仕返ししてやるーなんてバカな事しないわよ。サーバルじゃあるまいし」
「……石を投げられた」
「……それで?」
「ぼくがいたから、みんな迷惑してたって言われた……」
「……」
「……ここから……パークから、消えろって……」
「ストップ!」
「……?」
「……ごめん。そこまでひどい夢だなんて思わなかった」
「う、ううん。夢だから……」
「でもね!」
「うわっ!?」
「……もし、もしもアンタにそんなひどい事するバカが出てきたら、アタシがすぐぶっ飛ばしてやるわ。だから、安心なさい」
「……カラカル……」
「……あーもーやめやめ!こんな暗い話するもんじゃないわ!ほら、さっさと行くわよ!」
「あ、ち、ちょっと!引っ張らないでよ!」
「なーに言ってんの!グズグズしてたらライブの席なくなっちゃうでしょ!特等席で見てやるのよ!」
「もー、まだ大丈夫だよ!」
「サーバルも待たせてるのよ!ほら、走って走って!」
「…………ねえ、カラカル」
「なによ?」
「……ありがとう」
「……べ、別に……これくらい当然の事よ!まったく、喋ってるヒマがあるならちゃっちゃと足を動かしなさい!」
〜〜〜〜
遅れながら、アニメ『けものフレンズ2』放送終了お疲れ様でした。
色々言われてるけど、作者は1期も2期もそれ以外のシリーズも等しく好きです。けものフレンズという世界が大好きです。
ついでにカラキュルを流行らせろ。
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