意味が分かると怖いろっじ

「アリツさん。この絵、どうしたの?」

「あら、アミメさんにオオカミさん。それ、この前来たお客様がちょっとしたインテリアにって置いていってくれたんですよ」

「へー。ん?この絵、変な継ぎ目があるみたいだね」

「ああ、それは元々バラバラのカケラを正しく繋ぎ合せたものなんですよ。『じぐそーぱずる』っていうやつなんですって」

「じぐそーぱずる……事件の予感ね!」

「実はこのじぐそーぱずる、ちょっとした仕掛けがあるんですよ。こうやって窓の外からの光を浴びせた後に部屋を暗くすると……」

「……へー、浴びた光を吸収して絵が光るって訳だ」

「すごい!ダイイングメッセージね!」

「アミメさん、それたぶん違うと思いますよ……」

「しかしこんな洒落た物、どうやって作ったんだろうね?サンドスターは使っていないのかな?」

「詳しい原理は分からないですけど……この前の夜も空いたお部屋の整理をしている時、この絵が光ってまして。何だかお出迎えしてくれたみたいで嬉しかったんですよねぇ」

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