ジョディ・アーチャー＆マシュー・ジョッカーズ

『ベストセラーコード「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』

川添節子＝訳、西内啓＝解説、日経BP社、2017　　ISBN978-4-8222-5184-0

　アルゴリズムを使って、ベストセラー本の傾向を分析した本書。カクヨムで交流のあるユーザーさんがおススメしていたので読んでみました。ちょっと難しいところはパラ読みしましたが、売れる本についてのデータ分析は面白いです。

　ニューヨーク・タイムズの「ベストセラー」リストをもとに、ヒット小説を500冊、あまり売れていない小説を4500冊ほど選び、そこから得られたテキストデータを用いてデータ分析を行ったとのこと。

　その結果、平均８０％の確立で研究用に集めた本を正しく分類できたらしいです。売れる本の傾向としては、

・現実的かつ少数のトピックに集中して書かれている

・文体は親しみやすく、シンプルな表現を使い、感嘆符はあまり使わない

・主人公は主体的で行動力がある

・最初の一文に推進力がある

・プロットがリズミカルに鼓動している

　……などなど。

　ちなみにアルゴリズムがニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト入りの可能性１００％という結果を出した本は、デイヴ・エガーズ『ザ・サークル』だったようです。読んだことないな……

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