ぐるぐる友情旅行記
カクヨムと出会った日の話をしよう「一」
『私の過去の話をしよう。そう遠くない過去の話。あの日の夜、カクヨムが私に話しかけた夜の少し前の話から。』
そう書き出したのは私の体験談。私がどうやってカクヨムに出会い、カクヨムと話すようになったのかという事実を書き出そうと思ったのだ。
私は正直、こういう手法は苦手だ。実体験を忠実に書き出して小説とするというのは本当に創作だと言えるのかがわからないからだ。でも私はそれを選択する。選択しなければならないだけの理由がある。
一つ目の理由は、私が不登校になってしまったこと。あれから学校に行くタイミングを逃し、とうとう先日母が休学届を出そうと言ったのだ。
二つ目の理由は、私がずっと家にいること。学校に行かなくなったという事実をぶら下げて私は近所を闊歩できるほど強くはない。
だからこそ私は家でできることをしなければならない。
三つ目の理由は、母の言葉。
「今は無理しなくていい、ゆっくりでいいからなにかやりたいことをやりなさい。心配しなくていいから」
私はそう聞いて、小説を書く事以外思いつくことができなかったのだ。
結局私には小説しかない。小説で心を壊し、学校に行かなくなった。だからこんなところで辞めてしまうと、本当に私が消えてしまう気がしたのだ。
四つ目の理由は、小説が書けなくなっていたから。『殺罰―さつばつ―』の続きも、『ソネミ』のシリーズ化もどうにも手がつかない。書いても書いても微妙なものを生産するだけ。
だから私は、実体験を書くことにした。今まで培った文章を書けるという能力だけで書けるものを選択したのだ。(レベルは別として。)
だから、私はこれから過去の話をする。そう遠くない過去の話を。
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