最初から強くて何が悪い!~俺がよければ全てよし~
未雷
俺のための異世界
最初は5話まで繋がって1話だったのですが流石に長いと思って区切ることにしました。長くて見にくかった方は再度お読みくださると幸いです。それでは俺に都合良い世界へ。
ーーーーーーーーーー
「ふぁぁーあ。今日もバイト疲れたぁ。」
バイトの帰りだ。歩きスマホをしながら家に帰っているのだ。もちろんweb小説で異世界無双物だ。
ーー天界ーー
「も、申し訳ございませんっっ!!」
この展開知ってる。俺この人に殺されたんだなあ。
「うん。分かってるよ。君が手違いで俺の事死なせちゃったんでしょ?」
「え?あ、はい。そうです。申し訳ございません。代わりに、」
「異世界にまた生まれ変わらせてくれるんでしょ?」
「は、はい。貴方は異世界転生を望まれている方なのですか?」
もちのろんですな。
「そうですよ。でも異世界に行っても俺じゃすぐ死んじゃうと思うんだけど。」
「はい。なので普通はひとつの固有スキルをいくつでも選んでください。」
「え?本当に?」
それって夢想してくださいって言ってるようなものだな。これは漫画とかだと叩かれるんだよな。なんでそんな待遇されてるんだよって。
「はい。貴方には他にも迷惑かけましたから。」
「まさか。こないだの落雷も?」
「…は、はい。」
まじかよ。他にも思い当たることがある。プールで泳いでいたら足が重りのように沈んだこと。友達と花火をしようとしてマッチをつけようとしたら全て折れた事。そしてライターで付けたら。打ち上げ花火が俺の事ホーミングしてきたこと。
「花火。」「っ!」 「マッチ」 「!!」「プール」「すいません。」
「それのことを上司に報告したら「これからもその方に何かしてしまったらその時は要望を全て叶えさせてあげなさい。」と言われました。」
この人上司からもう飽きれられてる。
「で、固有スキルはこれだけですか?」
「これだけって30あるんですよ?」
スキル奪取・テレポート・創造・魔力無限・変身・無限ボックス・創造召喚・自由転生・自由進化・自由錬成・自由強化・究極成長・究極鑑定・身体改造・絶対記憶・絶対待遇・略奪・絶対服従・誘導・魅了・世界最強の力・世界最高の頭脳・言語強化・時空操作・物体操作・無敵・神の威嚇・神・マップ・便利機能・理解
で終わりだ。まぁ実際これさえあれば無双どころじゃないけどね。
世界最強の力とかはネーミングセンスないけど強いんだろうな。
「じゃあこれ全部で。あとは身体能力とか生まれる種族とかも要望あるんですけど。」
「はい。もうなんでもいいですよ?」
「身体能力は世界最高の魔族の1万倍でお願いします。そして種族は人種で、血液にあらゆる王の血を混ぜてください。生まれる場所は貴族の中でもかなり武術を心得ている家にしてください。姉が欲しいです。妹もほしいです。男の兄弟はいらないです。それで魔法学校とかもあるといいです。あとは…青年とかになった頃に地球から勇者を召喚してください。あと一夫多妻制は絶対ありでお願いします。」
「かなりありますね。分かりました。じゃあ何か付け足して欲しいものがあったらあらゆるスキルを使って私に連絡してください。それでは行ってらっしゃい。」
ーー僕生まれましたーー
「おぎゃー(棒)」
「レナ!あなたの弟よ。」
綺麗な女性が女の子に向かって何か言っている。
「おとーとー!ちっちゃい!」
「父さんに似てカッコよくなるぞ!」
今度は地球で言うハーフのようなイケメンが沸いた。
多分両親と姉だろう。
ーー15年後ーー
「父さん。剣の稽古をつけてください!」
俺はもう15歳になった。そして今成長のための難関に立ち向かっている。
「嫌だ。お前強すぎて稽古にならないんだよ。」
俺の身体能力が高すぎて戦えないと言われるのはなんか嬉しい。しかしそれは身体能力だけ。まだ固有スキルを使っていない。
「分かりました。森に行って自主練習をしてきます。」
「おう。魔獣が出たら気をつけるんだぞ。さすがにお前でもキツいだろうからな。」
今日は初めて森で練習をするのだ。今までは嫌々ながらも稽古をつけてくれたから。
「リク!どこ行くの?」
姉さんだ。母親にて可愛いから綺麗になりつつある。
「森に自主練習しにいきます。」
「いつも言ってるけど丁寧語はやめて!」
「わかり、わかった。」
「頑張ってね。」
俺は姉さんに見送られると森まで歩いていく。
ーー森ーー
魔獣を探している。
「ガウッグッ!!」
おっ。魔獣だ!
鳴き声のした方向に行ってみるか。
女の子が襲われそうになっている。
「い、いや。私は王族なのよ!あんたのような犬に食べられていい存在じゃないの!」
魔獣に対して自分の家柄を言ってんだけど。
何あの子バカなの?
あ。こっちに気づいた。
「貴方。私を助けなさい。」
王族って言ってたよな。対価を支払ってもらうか。
「助けたら何してくれる?」
さてどうするかな。
「ガッ!ヴガァッ!」
「ひっ。何でもするから!何でもしてあげるからっ!」
録音完了。創造で音声レコーダーを瞬時に出し録音した。
「何でもするんだよな?」
「ええ!そうだから助けて!」
プライドを捨てたようだ。ここはこの子を惚れさせるためにカッコよく倒すか。
[魅了][神の威嚇][世界最強の力][無敵]
こんなサーペントウルフには勿体ないスキルばかりだ。
実際スキルなしでも戦える。しかし魅了は必要だ。この子を堕とすためだ。
「フッ!タッ!」
地面を蹴り宙を舞う。そのままウルフの後ろに回り上から下まで剣を入れる。
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