4月23日 日常もまた起伏のある物語

 ずいぶん長い道を歩いてきた。気がつけば風のように360日が過ぎた。実際信じられない。

 雪車町地蔵だ。


 ダンテのほうの神曲を読んでいると、ラノベってめっちゃ読みやすいなという益体のない考えに行き着く。

 比較するものを間違えているという好例ではあるが、それにしたって難しいので、翻訳されたものを解説書と併せて毎回読むことになる。

 地獄、煉獄、天国、至高天と続く彼の旅路は、罪を知り贖罪し見神に至るという、ある意味では現在のお約束の基礎の基礎のようなものだ。

 どことなくキノの旅っぽいところとか、多分世界中に影響を与えているのだろうと理解できる部分でもある。

 アーキタイプについて語るほど哲学への造詣が深いわけでもないのだが、やはり人間の大部分が共通して持ち得る憧れのようなものというのが、物語には反映されるのだろう。

 そもそも、喜怒哀楽どれでもいいが、感情が揺れなければ物語など見向きもされない。


 ……おっと、創作論染みたなにかを騙るつもりなどないのだ。

 大事なのは、人生ってやつはままならないくせにやたら起伏がありやがるみたいな話である。

 山あり谷ありなんて月並みなことばではない。でこぼこ道みたいな、そういう感じの小さな起伏だ。

 でもって、これが意外と足を取ってくるし、なんなら深みに続いていたりする。

 具体的に言おう。

 突発的に見つけてしまった新商品に思わずポケットマネーを投入してしまったりして、やっべー今月どうするかなとか悩むようなのが人生だ。

 というか、いまの私がそうだ。感情の起伏って度しがたいね。

 大丈夫、生活費は残ってるから……


 さて、考えなしに生きるのも悪くない。世捨て人のように振る舞うのも、また悪くない。

 しかし、自分が抱えているものがなにかぐらいは把握していないと、肝心なときに足をすくわれて、どうにも前には進めないらしい。

 そう、天国まで歩いて行こうなんざ、こんなありさまじゃ無理な話なわけである。

 はっはっは。笑ってしまうほど益体のない雑記でござるなぁ。


 というわけで、残りも少なくなってきたが、この調子で雪車町っぽい話に終始させてもらう。

 それでも読んでくれる読者諸氏に、精一杯の感謝を。


 以上!



(益体のないというか、脈絡のないというか)

(思いついたら即文字起こし。物書きは死ななきゃ直らない、てなもんです)

(やだなぁ、それ……)

(まあ、なるようになりますって。それでは、アデュー!)

 

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