3月28日 軽口をたたいてもいいし、泣いてもいい

 心の叫びを聴け。

 雪車町地蔵だ。


 人生ってやつをやってると、ときたま無性に辛い時がやってくる。

 苦しいのか悲しいのかわからないが、胸がギュッとなっていくら奥歯を噛みしめても声が溢れそうになる、そういう時だ。

 残念ながら、いまのところ救世主って輩は存在しないので、この心の問題とは自分で折り合いをつけるしかない。

 たとえばどうするか、一般的には、笑えと言われる。


 しょーもない軽口をたたき、奥歯を食いしばって口角を無理やりに吊り上げる。

 そうすると脳みそが、今は笑う場面なのだと誤認して、一時だけ持ち直す。

 ただしこいつにはデメリットがあって、後できっちり負債を回収される。エナジードリンクみたいなものだ。


 じゃあ、ほかにどうするか。

 どうしようもない。


 だから、泣いたっていいのだ。


 どうにもこうにもならない、何一つうまくいかない、助けを求めることができない。

 だから沈黙しろと言うのはあんまりだろう。だから、泣けばいい。


 意味もなく泣き叫ぶ。ぼろぼろと涙をこぼす。

 そのうち、脳みそが正常に機能して、ストレスを発散する。こいつにはデメリットはない。なにかを吐き出すというのは、それだけでストレスの軽減や快楽につながるよう、元からできているからだ。


 あるいは、泣き叫んでいる間に誰かが聞きつけてやってくるかもしれない。

 それが善意か悪意か、余計なお世話なのか真に救いの手なのかはわからない。

 わかりようがない。

 世の中ってのは、わからないことだらけだし、辛いことだらけだ。

 みんな頑張ってるんだから泣き言をいうななんて、わけのわからない風潮すらある。

 くだらないと吐き捨てろ。

 心が叫んでいるんだと泣いて訴えろ。

 社会人だからどうした、子どもだからどうした。

 好きにやればいい。


 ……少々過激な言葉を使ったが、人間というのは非常に壊れやすい。

 どうか自分を大切にしてほしいと、私は切に思うのだった。



(他意はない)

(ないです。あってたまるかくそったれという気分です。それでは、アデュー!)

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