3月27日 桜咲く対話篇

 ブロッサム。

 雪車町地蔵だ。

 あっちこっち今日は飛び回っていたのだが、山桜がどこも満開と言った風情だった。

 ソメイヨシノよりも白身の強い花びらが、ばっと咲き誇っているのである。

 モモや梅もまだちらほら見えるし、ソメイヨシノもそろそろ見ごろ。

 なんとも雅な百花繚乱である。


 さて、この場にお酒でもあれば錦上添花といったところだが、どうも体調を崩しているので遠慮するしかない。

 残念無念だが、どうやら私が休むべきと判断したときには、とっくに身体のほうは限界を迎えているらしい。

 悲しい話だが、むべなるかな。子どものころから何一つ変わらない部分である。


 もう数日で三月は終わり、元号も変わったりなんだり、新年度がなんだったりするだろう。

 飲み会とかもいっぱいあるかもしれない。

 けれどそんな喧騒だけでなく。

 どうか静かに、花びらの一枚でも肴にしながら、お酒をたしなむ時間を作ってほしいと、私なんかは思うのである。

 世迷言であるか? そうかもしれない。

 とかく、読者諸氏もそろそろゆっくり休まれるといいだろう。

 人生に、ゆとりと遊びは必須なのだから。



(口を開けば休め休めと、本当に勤勉の敵だな)

(勤勉が私の敵なのですよ。愛するべきは怠惰です)

(せめて楽するために努力しろ)

(嗚呼、それは好きです。余った余力で、ほかのことができますからね。それでは、アデュー!)

 

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