3月5日 赤枠改こと斗和キセキについて
赤の一撃……!
雪車町地蔵だ。
巫女の日だったので、巫女について話すか、赤枠改について話すかだいぶ悩んだのだが、応援したいという理由で後者を選んだ。
そういうわけで、ガンダムアストレイ レッドフレーム改こと、斗和キセキの話をしよう。
2月の終わりごろ、ひっそりと彼女のアカウントは誕生した。
3月1日、彼女の初めての動画とMVが公開された。
それはどちらも目新しく、素晴らしいものだったが、膨大な情報が渦巻く現代社会では埋没していた。
……おっと、大事なことを言い忘れていた。
斗和キセキ。
彼女はVTuberである。
新世代を作る、新しい客層を開拓するを合言葉にバーチャルYouTuberとしてデビューした彼女は、明るくどこにでもいるVのものだったが、あるときその特徴的なフォルムから、ガンダムアストレイ レッドフレーム改に似ていると指摘される。
それを皮切りに、爆発的にフォロワーが急増。
無数のリプライに対し、ガンダムのガの字も知らなかった彼女は、それでも必死に調べながら、時にブチギレながら(誰だってああなる)それでも真摯な対応を続けた。
真面目なよいこだったのだろう。
その結果、ツイッターのフォロワーは50000人を超えた。
チャンネルの登録者数は30000を超えた。
……ぶっちゃけ、めちゃくちゃな数字である。ちょっとあり得ない速度で、彼女は盛大にバズってしまったのだ。
畢竟、生き馬の目を抜く世の中では、即座に目を付けられる。
大手企業サンライズライツ営業部に目をつけられたことを皮切りに、様々な企業等がアプローチを開始。
ついにはプラモ業界では有名な、〝あの〟ニパ子に「ニパ子の5年をたった一日で超える」と赤の一撃をたたき込み、気が付いたら有志(ガチプロ)の手で、数秒間とはいえアニメ化まで果たしてしまった。
なんだこの怪物……
途中から、疲労からか、それとも単純に理解できないものと向き合い続けたせいかだいぶやさぐれ、当初の可愛らしい口調こそ放棄したものの、それでもいまだ勢いは止まらず、ついにヤフーニュースに乗った。
……彼女の動画に出演したプロレスラーが。
いまだとどまることを知らない斗和キセキだが、その本質は〝真剣さ〟である。
ガンダムオタクという未知の存在から、ガンダム語録という意味不明なスラングを投げつけられてなお、それを調べて生真面目に返答する姿勢。
心が荒れ果てながら、夢をかなえてしまいながら、それでも立ち止まることがない不屈の精神。
それは、なにより美しく、素晴らしいものだろう。
最後になったが、アストレイという言葉の意味を記しておきたい。
アストレイとは「王道を外れたもの、道を踏み外したもの」である。
確かに彼女のバズり方は道を踏み外した結果だったかもしれない。
だが、新世代を作るとは、つまり王道を外れるということだ。
どうかこのまま、走り続けてほしいと切に願う次第である。
頑張れ、ガンダムアストレイ キセキフレーム改ちゃん!
(最後の最後でェ……)
(しかし本心として、これだけ嫌がりながら真剣にやってくれる人物というのは、全力で応援したくなりますよね)
(マジで?)
(少なくとも私は笑顔にしてもらいましたし、その対価は、笑顔になれるよう手助けすることで返したいと思いますから)
(はーん)
(というわけで、こちらのURLから(https://www.youtube.com/channel/UCKYPwPHjmgLWrJwkcLhGvNg)ぜひチャンネル登録してあげてくださいね! それでは、アデュー!)
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