12月11日 みかん

 ぼくはね、読者諸氏。こたつに入ってみかんが食べたかっただけなんだ。

 でも、こたつっていうのは期間限定でね。

 旬を逃すと収納されてしまうんだ。

 こんなこと、もっと早くに気が付くべきだったのにな。


 ドーモ雪車町地蔵です。

 冷水が堪える季節になってきましたね。あかぎれめいたものに同情を覚えます。ハンドクリームなどを塗るといいでしょう。


 そういうわけで、みかんの話。

 みかんと言えば、超のつく高級品だったくせに江戸時代辺りで滅茶苦茶品種改良されまくった結果、紀州みかんから温州みかんへの大転換が起こった、あのみかんだ。

 鹿児島から輸出ばっかりされたから、諸外国では薩摩みたいな名前で呼ばれているみかんの話だよ読者諸氏。


 私はぶっちゃけ、甘すぎるみかんが好きではない。

 ただひたすらに甘いというみかん。ちっちゃいころにいやっというほど祖父母に食べされられたので、得意ではない。

 どちらかというと、酸味とのバランスが良いやつが好きだ。


 皮の身バレがよく、アルベドが柔らかいみかん。

 一口で半分ほど食べれる小さなみかん。

 まだ色づく前のハウスみかん。そういうのが好きだ。


 一時期など、みかんとコーヒーだけで暮らしていたこともあるぐらいには、みかんが好きだ。

 安心してほしい、ひと月で体調を崩した。ミネラル塩分チョウ大事だ。


 みかんはいい。

 あの香りのよさ、酸味、甘み、じんわりと染み出す果汁の旨味。

 どれをとってもリリンの生み出した最高の文化だ。


 これからの季節、乾燥に伴って、水分とミネラルは非常に重要となってくる。

 その両方を同時に摂取できるみかんを、どうか読者諸氏も、いっぱい食べてほしい。


 今日言いたいのはそれだけだ。



(マジでみかんの話しかしてねーな)

(ところで薩摩って言いましたけど、普通にみかんで通じる国も多くて)

(いや、みかん雑学聞いてないから)

(そうですか? それでは……アデュー!)

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