11月16日 なんじゃなんじゃ、もんじゃ焼き

 信じたものがジャスティス!

 雪車町地蔵だ。


 出会い頭に我が姉殿、


「もんじゃ焼き食ったことがない」


 発言をなされる。

 しかし、彼女は私の金で再三にわたってもんじゃ焼きを食っているし、なんなら家に遊びに来たとき焼いて見せもした。

 だが、これをおかしいと感じてはならない。

 アンブッシュ!

 そう、これは姉上による奇襲ジュツなのだ!


 ここで下手に反抗しようものなら、手酷いしっぺ返しが待っている。意味が分からないという読者諸氏、姉がいなくてよかったな。

 ともかく、最低でもくどくどと帰るまで文句を言われるのは目に見えているのだ。

 徹底抗戦してもいい、それは自由だ。

 だけれどだけど、そんなことをすれば世界は焦土と化す。主に私の精神世界の話だ。

 つまり、最適解はこうなる。


「そういえば買い置きのケーキがあるんだけど、食べる?」


 今度作ろうかとか、食べに行こうかとか、そんなことを言っちゃあいけない。やつらに口実を与えたところで、ていよく利用されるか当日ドタキャンされるか、それ以上のいちゃもんをつけられるかと相場が決まっている。

 だから、甘いものを出す。

 すると、


「あん? ふざけんなカロリーたけぇだろうがてめぇ」


 と理不尽な喧嘩腰になるので、あとは流れで。

 結論、どうしたところで下の者は割を食うのである。哀しいけど、これが現実なのよね。


 どうでもいい話をしたが、女性幻想と同じくらい兄弟姉妹幻想というのは強いものだ。

 だって人間関係だぜ? そう都合よく行くもんかよ。

 そういうわけで疲れ果てたので、本日はこの辺にしておきたい。

 以上。



(ほう、姉ですか。たいしたものですね)

(おいおいおい私死ぬわ。それでは、アデュー!)

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