10月10日 一匹残らずアマゾンを狩るライダーは……アルファだ!
DXコレガ・鷹山サンダー(私の地方の方言で、ハートフルでハートキャッチな物語だったの意味)。
雪車町地蔵だ。
劇場公開から遅れること数か月……
ついに、仮面ライダーアマゾンズ最後ノ審判を視聴することができた。
よい子のために平和を守る!悪を懲らしめ成敗する! というキャッチフレーズ、そしてお花畑で仲良く並び立つふたりのライダーの姿から、この映画がいかにハートフルでキャッチーなものかはよくわかると思う。
……四月馬鹿とはいえ絶対に許さんからな、公式!
season1、season2を経たうえで、なお赤裸々に問いかけられるメッセージは、食うか食われるか、生きると何か。
謎は多く、すべてが解決するわけでもなく。
しかし、確かにその答えの一端を、視聴者は噛みしめることになる。
絶対的に人の守護者であり始祖である鷹山仁──仮面ライダーアマゾンアルファ。
守りたいものを守る最後の存在水澤悠──仮面ライダーアマゾンオメガ。
決して相容れることなく、似ているけれど似ておらず、対極で極北の彼らは、厳密に定めていたはずの線引きすらも超えて、ついに決着へと至る。
その結果、のこるものは──
個人的には、鷹山仁についてこそ、多くを語りたい。
あの怪演について、その雄たけびが悲鳴のようにすら聞こえる彼の物語こそ語りたいが──それはぜひ、自分の目で確かめてほしい。
あまりに。
あまりに凄絶なそれは、こんな一日一回更新の雑記では語りつくせないからだ。
だから代わりに、ひとりの仮面ライダーについて語ろう。
水澤悠。
あんなにもどっちつかずだった彼は、そのスタンスを突き詰めた末に、超越した。
善悪、彼我、正義と邪悪。
そんな価値観などたやすく移ろう現代で、自由闊達に立ち位置を変え、彼はポリシーを守り続けた。
守りたいものを、守り続けた。
ほんの一瞬前まで味方だったから、敵だったから、そんなことは関係ない。そんなことはあっさりと超越してしまう。一切のしがらみに縛られることなく、己の意思で守るべきものを選び取る。
彼が戦う動機はただ、弱く虐げられるものを守り、自由を守るというそれだけなのだ。
私は、劇場版で初めて、彼の背中に『仮面ライダー』としての姿を見た。
完全に私見になるが、アマゾンズとはすなわち水澤悠が仮面ライダーになるまでの物語だったのではないかと──そう感じるほどに。
仮面ライダーに牙を取り戻す。
そういった意志のもと作られたこの作品。
それは触れるものをみな傷つけると同時に、心の奥底に大きく刻まれるような、唯一無二の仮面ライダーになったと思う。
仮面ライダーアマゾンズ。
アマゾンプライムで、いつでも視聴できる。
もしもほんの少しでも興味がわいたのなら、ぜひにとお勧めできる傑作である。
読者諸氏も、牙の鋭さを確かめてみてはどうだろうか?
ハンバーガーとかといっしょに見るのが、おすすめである。
(もちろん最後は、あのセリフで締めるわけだな)
(ええ──伝説のヒモと時代を創る)
(違う、違う!)
(アマゾン! それでは、アデュー!)
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